ISBN 9784798169446
AIエンジニアのための機械学習システムデザインパターン
概要
機械学習モデルを本番システムに組み込み運用するための設計パターンを体系化する
想定読者
機械学習モデルの開発経験はあるが、本番システムへの組み込みや運用フローの構築で壁にあたっているAIエンジニア・システムエンジニア
こんな人には向いていない
- 機械学習の理論・モデル作成を学びたい初学者(本書はモデル後の実装・運用フェーズが中心であり、アルゴリズム解説はほぼない)
- すでにMLOpsパイプラインをKubernetesで本番運用しており、基盤設計の実績がある上級者(既知の内容が多くなる可能性がある)
- Pythonの基礎から丁寧に学びたい読者(本書はPythonおよびDockerの基本的な操作を前提としている)
読了後にできるようになること
- 機械学習システムのグランドデザイン — 学習・評価・QA・リリース・運用の一連のアーキテクチャを俯瞰できる
- 機械学習モデルをWebAPIとして公開するためのPythonによる実装パターンを習得できる
- DockerおよびKubernetesを活用して推論器の再現実行・スケールアウトを実現するノウハウが得られる
- 本番運用における監視・データドリフト検知・再学習トリガーの設計方針を理解できる
- 機械学習システム固有のトラブルシューティング手順と調査アプローチを身につけられる
- GitHubで公開されているサンプルコード(mercari/ml-system-design-pattern)を起点に実装を手を動かして試せる
ハイライト
- 機械学習システムのグランドデザインおよびPythonによる機械学習システムの実装例を説明しつつ、機械学習を本番活用するための方法論や、運用、改善ノウハウについて解説します。(本書の射程がモデル作成ではなく本番稼働の全工程であることを端的に示している)
- 機械学習の学習から評価、QAを行い、推論器をリリースして運用するまでの一連の流れをアーキテクチャやコードとともに解説します。(コードと設計の両面を同時に提示する点が本書の実践的な立ち位置を示している)
外部からの言及
- 機械学習・データ分析の書籍まとめ記事の複数版(2023・2024・2025年版)において、構築・運用カテゴリの必読2冊のひとつとして毎回選出されている。モデル作成の次のフェーズを扱う書籍として同カテゴリに代替候補が少ないことが背景にある(qiita)
- MLOpsや機械学習システム監視を解説する記事で、設計・運用の根拠書として参照されている。監視指標の分類(ソフトウェアメトリクス・入力メトリクス・出力メトリクス)やCI/CD/CTパイプラインの解説の裏付けとして引用されており、現場リファレンスとしての使われ方が確認できる(qiita)
- MLOps経験が浅い著者が書いた記事でも「評価は高い」と注記されており、当該領域のデファクトスタンダードとして広く認知されている様子がうかがえる。roadmap.shのDeployment/CI/CDセクションに対応する書籍として位置づけられているケースも複数ある(qiita)
- データ分析プロジェクトのCRISP-DMフェーズ別参考書まとめでは、展開(Deployment)フェーズの書籍として紹介されている。この文脈での選定は、ビジネス投入後の実装・運用フェーズを扱う国内書籍が少ないことの裏返しでもある(qiita)
編集メモ
Qiita言及記事9件 / 確認できた累計likes約2578 / 機械学習書籍まとめ記事の構築・運用セクションで継続的に選出されており、MLOps入門書として定番の位置づけを獲得している
読む前に押さえておきたいこと
- PythonでのWebアプリケーション開発の基礎(Flask/FastAPI等によるAPIエンドポイント作成の経験があると望ましい)
- Dockerの基本操作(イメージビルド・コンテナ起動・Compose利用の経験)
- 機械学習モデルの学習・評価サイクルの実務経験(scikit-learn / PyTorch / TensorFlowいずれかで訓練済みモデルを持っている状態)
- Gitによるバージョン管理の日常的な利用経験
学習のコツ
- グランドデザインの章を先に通読してシステム全体像を把握してから、個々のデザインパターン章に進むと構造が理解しやすい
- GitHubのmercari/ml-system-design-patternリポジトリを手元にcloneしてから読むと、コードと図の対応が追いやすい
- Kubernetes未経験者は付録または別途入門書でKubectl基本操作を先に押さえると本文の実装例がスムーズに読める
- トラブルシューティング・監視の章は、実際に本番MLシステムを抱えているタイミングで再読すると実務への接続が速い
出版社による内容紹介
機械学習システム構築に必要な デザインパターンがここにある! 【本書の背景】 Pythonを用いた機械学習のモデル開発事例は多数ありますが、 そのモデルをビジネスやシステムに組み込み、運用する事例や方法論は多くありません。 そのため、AIを組み込んだ実装モデルをまとめた、 「機械学習システムのデザインパターン」に注目が集まっています。 【対象読者】 ・AIエンジニア ・システムエンジニア ・機械学習を本番システムとして使うための開発、運用方法で悩んでいるエンジニアの方 【本書の概要】 本書は機械学習を有効活用するためにはシステムに組み込むための設計や 実装が必要と考え、機械学習システムのデザインパターンを集めて解説した書籍です。 機械学習システムのグランドデザインおよびPythonによる機械学習システムの実装例を説明しつつ、 機械学習を本番活用するための方法論や、運用、改善ノウハウについて解説します。 本書で扱うプラットフォームには、コードの再現実行を担保するため、 DockerとKubernetesを活用します。 機械学習の学習から評価、QAを行い、推論器をリリースして 運用するまでの一連の流れをアーキテクチャやコードとともに解説します。 【デザインパターンのサンプル】 本書で解説している実際のサンプルコードをGitHubからダウンロードして利用可能です。 【本書のゴール】 ・機械学習を実用化する方法が学べる ・Pythonによる機械学習ワークフローおよびWebアプリケーション開発の概要を学べる ・機械学習を組み込んだシステムの運用ノウハウを得られる ・機械学習システムのトラブルシューティングや調査方法を学べる 【著者プロフィール】 澁井 雄介(しぶい・ゆうすけ) 株式会社ティアフォー所属。 MLOpsエンジニア、インフラエンジニア、ARエンジニア、ネコ2匹の飼い主。家に猫用ハンモックが4台ある。 本業で自動運転のためのMLOps基盤をKubernetesで開発しつつ、趣味でARとEdge AIを組み合わせて遊んでいる。 過去にはSIer、外資ソフトウェアベンダー、スタートアップで新規プロダクトの起ち上げ、大規模システム運用、チームマネジメントに従事。 前職メルカリにて機械学習をシステムに組み込むデザインパターンを執筆、公開。 ・GitHubで「mercari/ml-system-design-pattern」と検索
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。