ISBN 9784805727126
やっぱり経済学はおもしろい! : 高校の勉強ってどう役立つの?
概要
高校の全教科と経済学の接続を、身近な話題から体感的に理解する
想定読者
高校生・高校卒業直後の大学生で、経済学に初めて触れる読者。高校の勉強が将来どう活きるかを知りたい人。
こんな人には向いていない
- 経済学の学部授業や学術的な理論を体系的に学びたい社会人・院生には内容が入門的すぎる
- 数式や統計分析のスキルを実務レベルで習得したい読者には演習量が不足している
- 経済政策の詳細な分析や比較制度論を期待する読者には論点が広く浅い構成になっている
読了後にできるようになること
- SNSや企業行動といった身近な現象を、経済学的な視点(外部性・寡占・情報の非対称性)で見る訓練ができる
- コロナ禍の給付金政策(10万円給付)を財政・乗数効果の観点から自分なりに評価できるようになる
- RCT(ランダム化比較対照実験)の考え方と、政策評価への応用を概念レベルで理解できる
- SDGsや貧困問題を多面的な経済学的概念(外部性・グローバル・バリューチェーン)と結びつけて議論できる
- 微分という数学ツールが経済学の最適化問題でどのように使われるかを直感的に理解できる
- 国語・理科・芸術など文理を問わず高校の全教科が経済学と地続きであることを、具体例を通じて体感できる
本書のキー概念(章解説)
- 序章 『やっぱり経済学はおもしろい!』っていわれても — 経済学に対する先入観を解くウォームアップ。読み飛ばさず最初に読むことで以降の章の没入感が増す
- 第 1 章 第1章 SNSから企業や経済を考えてみよう — プラットフォーム企業の市場支配力など、日常的なサービスに経済学を当てはめる出発点として最も入りやすい章
- 第 2 章 第2章 『コロナで国民全員に10万円?』を考えてみよう — 財政政策の基礎を体験的に学べる。経済ニュースを読む際の判断軸が身につく
- 第 3 章 第3章 人や企業はなぜ集まるのか? — 集積効果・ネットワーク外部性の概念を扱う。都市経済学への入口
- 第 4 章 第4章 職場の男女差別はもう終わった? — 労働経済学の観点から統計的差別・賃金格差を検討。社会科学的な問いの立て方を学ぶ
- 第 5 章 第5章 経済学で実験? RCT(ランダム化比較対照実験) — 2019年ノーベル経済学賞の核心手法。データで政策を評価するという考え方の入門として優れている
- 第 6 章 第6章 時代の変動を経済学から理解する — 歴史的視点と経済変動を組み合わせる章。日本史・世界史との共同執筆部分が特徴的
- 第 7 章 第7章 香辛料×大航海時代=資本主義? — 資本主義の起源を貿易・交易路から辿る。歴史と経済学の交差点
- 第 8 章 第8章 SDGsを通して多面的な貧困について考えてみよう — 地理の教員との共同執筆を含む。フェアトレードや学生実践活動など具体的な事例が豊富
- 第 9 章 第9章 経済学で微分はどう役立つのか? — 数学嫌いな読者が最も避けがちな章だが、微分の直感的意味だけ押さえれば経済学の最適化問題が見通せるようになる。数学コラムと併読推奨
- 第 10 章 終章 やっぱり経済学はおもしろい!
ハイライト
- 高校の全教科と経済学の学びをつなげるコラムを用意したこと。本書を通じて『高校の勉強ってどう役立つの?』という高校生の素朴な疑問に、中央大学の高大教員総勢32名が『高校までのすべての勉強が役立ちます!』と確信をもって答えます。(本書の最大の独自性を端的に示す箇所。32名の高大教員による共同執筆という構成が、単なる入門書との差別化ポイント)
- 『政治・経済』、『日本史』、『世界史』、『地理』、『数学』については、高校教員と大学教員との共同執筆にするとともに、高校の全教科と経済学の学びをつなげるコラムを用意した。(教科横断型の構成が学術書でも参考書でもない独自のポジションを示している)
編集メモ
Qiita言及記事0件、楽天ランキング情報なし。外部シグナルが取得できなかったため、supplementaryとして判定。価格990円(税込)の廉価版入門書であり、高校生向けの啓発書として補完的な位置づけ
読む前に押さえておきたいこと
- 特別な前提知識は不要。高校の現代社会・政治経済の授業を一度でも受けていれば十分
- 第9章を深く読みたい場合は、高校数学の微分の基礎(導関数の定義程度)があると理解が深まる
学習のコツ
- 序章と第1章を続けて読み、経済学の問いの立て方に慣れてから第2章以降のトピック別章へ進むと理解が早い
- 各章末の『教科コラム』は本文と同じ重みで読む。コラムこそが高校の勉強と経済学を結ぶ本書の核心
- 第5章(RCT)は単体でも完結している。ニュースや政策報道を読む際の思考ツールとして先に読んでも良い
- 第9章(微分)は数式の操作を覚えることより『限界という概念』を掴むことを目標に読むと、数学が苦手な人でも経済学的な直感が得られる
出版社による内容紹介
中央大学経済学部編『高校生からの経済入門』第2弾。本書はSNSやコロナなど、高校生が耳にする身近な話題を通じて、経済学のおもしろさを分かりやすく伝えます。 本書の類書にない特徴は、高校生にとって一番身近な高校の授業と大学で学ぶ経済学が結び付くように、「政治・経済」、「日本史」、「世界史」、「地理」、「数学」については、高校教員と大学教員との共同執筆にするとともに、高校の全教科と経済学の学びをつなげるコラムを用意したこと。 本書を通じて「高校の勉強ってどう役立つの?」という高校生の素朴な疑問に、中央大学の高大教員総勢32名が「高校までのすべての勉強が役立ちます!」と確信をもって答えます。 序章 「やっぱり経済学はおもしろい!」っていわれても 教科コラム1[国語]国語を学ぶ意義 第1章 SNSから企業や経済を考えてみよう 教科コラム2[家庭]生活を見つめ直す 第2章「コロナで国民全員に10万円⁉」を考えてみよう 教科コラム3[保健体育]体育(剣道)の価値 第3章 人や企業はなぜ集まるのか? 教科コラム4[理数]経済学と理数探求 第4章 職場の男女差別はもう終わった? 教科コラム5[歴史]居住空間から考える経済学 -ワークライフバランスの変遷 リレーコラム(1)そもそも、なぜ?どう?勉強するの? 第5章 経済学で実験? -RCT(ランダム化比較対照実験) 教科コラム6[情報]統計学で身近な問題を解決しよう 教科コラム7[公共]「公共」は何を目指すのか -阿部公房「闖入者」から考える 第6章 時代の変動を経済学から理解する 教科コラム8[理科]対象を計量する 第7章 香辛料×大航海時代=資本主義? 教科コラム9[芸術]モネの絵画『舟遊び』から リレーコラム(2) なぜ私たちはこの『歴史総合』の教科書を選んだのか? 第8章 SDGsを通して多面的な貧困について考えてみよう 教科コラム10[地理]高校生がSDGsを実践するには? 教科コラム11[地理]SDGsの本当の役割とは? 教科コラム12[地理]学生たちのフェアトレード普及活動とSDGs 第9章 経済学で微分はどう役立つのか? 教科コラム13[外国語]“cool heads but warm hearts” 教科コラム14[数学]なぜ経済学で数学を使うの? 終章 やっぱり経済学はおもしろい!
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