ISBN 9784805888148
看護学生のためのわかりやすい法律・制度
概要
看護学生が関係法規の全体像をキーワード単位で段階的に把握する
想定読者
看護師養成課程在学中で、関係法規を入門書またはサブテキストとして体系的に整理したい看護学生。国家試験の法律・制度分野の基礎固めに活用したい受験生にも対応する。
こんな人には向いていない
- 法律の逐条解説や詳細な立法趣旨の解釈を求める読者(本書はキーワードごとのコンパクト解説設計であり、法学的な精密な条文解釈は対象としていない)
- 看護師として実務経験を積んだ現職者が最新の法改正情報を継続的に追うための参照書としては、本書刊行(2023年2月)以降の法改正には対応していない
- 国家試験の過去問演習量を主目的とする直前期の受験者には、本書の収録問題数は概念理解の確認用であり、演習量を積む専用の問題集を別途用意する必要がある
読了後にできるようになること
- 医療法・保健師助産師看護師法をはじめ、看護実践を支える主要な法律・制度の目的と体系を整理できる
- 看護師という国家資格の根拠と、資格・業務・働き方に関わる法規の基本的な枠組みを把握できる
- 医薬品・医療機器の安全に関わる薬機法等の規制の概要を、看護師が実務上知っておくべき範囲で理解できる
- 感染症予防・介護保険・障害福祉・精神保健など社会保障領域の法制度の概要を、看護業務との関連から説明できる
- 国家試験の法律・制度関連出題が240問中40問程度の比重であることを踏まえ、どの法規がどの範囲をカバーするか全体像を把握できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 看護と法律・制度 — 法律・制度の必要性と全体像を示す導入章。後続章の読み方を定める位置づけ
- 第 2 章 看護師の資格や働き方に関する法律・制度 — 保健師助産師看護師法を中心に、看護師の業務範囲・資格の根拠を扱う。国試頻出領域
- 第 3 章 医療提供の原則に関する法律・制度 — 医療法・医師法等、医療提供体制の法的枠組みを扱う章
- 第 4 章 医薬品や医療機器の安全に関する法律・制度 — 薬機法の看護師が知るべき範囲を扱う。製造販売規制の概要と看護現場との関係を整理する
- 第 5 章 国民の健康・保健の向上に関する法律・制度 — 健康増進法・地域保健法等、公衆衛生・保健行政の法的根拠を扱う
- 第 6 章 感染症の予防、まん延防止に関する法律・制度 — 感染症法の概要。感染症の類型と対応義務の枠組みを整理する
- 第 7 章 公的医療保険と公費負担医療に関する法律・制度 — 健康保険法・国民健康保険法等の保険制度の仕組みを扱う。患者の窓口負担・給付の根拠理解に直結
- 第 8 章 介護保険に関する法律・制度 — 介護保険法の目的・サービス体系の概要。在宅ケアを担う看護師が理解すべき制度的基盤
- 第 9 章 障害者や子ども、高齢者、生活困窮者の支援に関する法律・制度 — 障害者総合支援法・児童福祉法・生活保護法等、複数の社会保障制度を横断的に扱う広範な章
- 第 10 章 精神障害者の保健・医療・福祉に関する法律・制度 — 精神保健福祉法の概要。精神科看護・地域移行支援の文脈で求められる法的知識を扱う
- 第 11 章 地域の健康と母子の健康に関する法律・制度 — 母子保健法・地域保健法等、地域での健康増進・母子保健活動の法的根拠を扱う最終章
ハイライト
- 今知りたい事柄やキーワードを取り上げて、ワンテーマでコンパクトに解説しているので、知りたい情報にすぐにアクセスできます。しかも、関連する条文(法律の文章)は必要最低限にしているので、読むのも苦になりません。また、最近の看護師国家試験に出された問題も掲載し、受験勉強の参考になります。(本書の設計方針が端的に表れている箇所。法律書特有の条文量への苦手意識を軽減しながら国試対策にも接続できる構成であることが示されている)
- ある年の看護師国家試験で、なんらかの形で法律・制度が関係する出題が、240問中40問程度ありました。医療や福祉には多くの法律が関係しているため、看護師になるためには幅広く法律・制度を押さえておく必要があります。(国家試験における法律・制度問題の出題比率を具体的な数字で示した箇所。学習優先度の判断に直結する情報)
編集メモ
Qiita 言及 0件 / Rakuten ランキング情報なし。外部シグナルは取得できていない。著者(望月聡一郎氏)が厚生労働省医政局看護課・障害保健福祉部精神・障害保健課等での勤務経験を持つ現職看護学科教授であり、本書が扱う法律・制度の行政的実態に精通した立場からの解説は他の入門書と差別化できる根拠となる。中央法規出版は社会福祉・保健医療分野の中核出版社として位置づけられる。これらの書誌的根拠からpracticalとする。
読む前に押さえておきたいこと
- 看護師養成課程の基礎的な科目(基礎看護学等)の概要を把握していること。法律の適用対象となる医療・看護の文脈が理解の前提となる
- 法学的な前提知識は不要。法律・制度の学習が初めての段階でも読めるよう設計されている
学習のコツ
- 第1章(看護と法律・制度)で全体の枠組みを把握してから、国家試験の出題傾向に合わせて第2章・第7章・第8章など頻出とされる分野を優先的に読み込む使い方が効率的
- 各章のキーワード解説は辞書的な逆引き参照ができる設計のため、講義や実習で出てきた用語を本書で都度確認するサブテキストとして長期活用できる
- 関連条文は必要最低限の設計なので、最初はキーワード解説と掲載過去問を先に確認し、理解が深まった後で条文と照合する二段階の読み方も有効
- 著者が厚生労働省の複数部署(医政局看護課・精神・障害保健課等)に在籍した経験を持つため、制度の運用実態に即した記述が期待できる。法規の字義だけでなく制度の背景を理解したい章(第9・10章等)では行政的文脈を意識して読むと理解が深まる
出版社による内容紹介
看護学生にとって苦手分野である法律・制度をとことんわかりやすく解説! 医療法から労働法規まで、看護教育で学ぶ関係法規を豊富なイラストと平易な文章で整理しました。 あわせて条文、過去の国家試験問題も収載し、入門書、サブテキストとして最適。国試対策にも活用できます! 「看護師に法律・制度は必要?」 医療や福祉といった社会保障は、さまざまな法律や制度に基づいています。 患者や利用者が治療や看護、介護を受けられるのも、そうした法律・制度があるからです。 また、看護師という国家資格自体も、法律によって決められているもの。 看護師として働き、看護ケアを提供することには、多くの法律がかかわっているのです。 「国家試験にも出題」 ある年の看護師国家試験で、なんらかの形で法律・制度が関係する出題が、240問中40問程度ありました。 医療や福祉には多くの法律が関係しているため、看護師になるためには幅広く法律・制度を押さえておく必要があります。 「キーワードを解説、関連条文、過去問題も掲載」 法律や制度を成り立ちからひも解くと長く複雑でわかりにくくなります。 本書では、今知りたい事柄やキーワードを取り上げて、ワンテーマでコンパクトに解説しているので、知りたい情報にすぐにアクセスできます。 しかも、関連する条文(法律の文章)は必要最低限にしているので、読むのも苦になりません。また、最近の看護師国家試験に出された問題も掲載し、受験勉強の参考になります。 【主な目次】 第1章 看護と法律・制度 第2章 看護師の資格や働き方に関する法律・制度 第3章 医療提供の原則に関する法律・制度 第4章 医薬品や医療機器の安全に関する法律・制度 第5章 国民の健康・保健の向上に関する法律・制度 第6章 感染症の予防、まん延防止に関する法律・制度 第7章 公的医療保険と公費負担医療に関する法律・制度 第8章 介護保険に関する法律・制度 第9章 障害者や子ども、高齢者、生活困窮者の支援に関する法律・制度 第10章 精神障害者の保健・医療・福祉に関する法律・制度 第11章 地域の健康と母子の健康に関する法律・制度 【著者情報】 望月聡一郎(もちづき・そういちろう) 湘南医療大学保健医療学部看護学科教授 東京大学医学部健康科学・看護学科卒業、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。国家公務員共済組合連合会虎の門病院に勤務後、厚生労働省健康局総務課保健指導室、医政局看護課、医政局総務課、東日本大震災現地復興対策本部、社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課などで勤務ののち、国際医療福祉大学成田看護学部教授に就任。2020年より現職。
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