ISBN 9784814400669
Real World HTTP 第3版 : 歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術
- 著者
- 渋川 よしき
- 出版社
- オライリー・ジャパン
- 刊行
- 2024-04
概要
HTTPの歴史的経緯と関連技術の全体像を実装視点で理解する
想定読者
HTTPの仕組みを体系立てて習得したい、Webアプリケーション開発に携わる初〜中級エンジニア
こんな人には向いていない
- HTTP/2・HTTP/3を実務で設計・運用しており、RFC仕様を直接参照して判断できるシニアエンジニアには既知事項の比重が高い
- 特定フレームワークのAPI操作習得だけを目的としており、プロトコル層の背景知識を必要としない開発者
この本で身につくこと
- HTTP/1.0・1.1・2・3各バージョンの仕様差と、それぞれが登場した歴史的背景を自分の言葉で説明できる
- ブラウザがURLを入力されてからリクエストを送信するまでの処理の流れをプロトコル視点で把握できる
- Cookie・セッション管理・Basic/Digest/Bearerトークン等の認証方式の仕組みを実装観点から理解できる
- 近年のウェブアプリケーションのプラットフォーム化とHTTPプロトコルの関係を俯瞰する視点を得られる
ハイライト(外部からの言及)
第3版では、初学者向けの導入となる「ブラウザは何をしているのか?」、近年のウェブアプリケーションのプラットフォーム化を踏まえた新章を追加するなど、より充実した内容に改訂 — 出典
第3版の改訂ポイントが端的にまとめられており、旧版読者と新規読者双方の購買判断に直結する
章立て
第1章 ブラウザは何をしているのか?
本書全体の問題設定。HTTP の役割を「ブラウザ視点」から再構築する導入
第2章 HTTP/1.0の世界: 基本となる4つの要素
メソッド / パス / ヘッダー / ボディ。HTTP の最小公倍数を整理
第3章 HTTP/1.0のセマンティクス
ステータスコード・キャッシュ・リダイレクト等、HTTP/1.0 で固まった意味論
第4章 GoによるHTTP/1.0クライアントの実装
Go の net/http パッケージの設計思想と実装。動かしながら理解する章
第5章 HTTP/1.1のシンタックス
Keep-Alive・チャンク転送・ホスト名ベース。HTTP/1.1 で導入された高速化と安全性
第6章 HTTP/1.1時代のセマンティクス
コンテンツネゴシエーション・Cookie・認証ヘッダーなど、現代の Web アプリ実装で日常的に参照する HTTP/1.1 セマンティクスを網羅した実務直結章
第7章 GoによるHTTP/1.1クライアントの実装
Keep-Alive 接続管理やリダイレクト処理を Go の net/http で実装し、HTTP/1.1 仕様とコードの対応関係を体感できる実践章
第8章 HTTP/2、HTTP/3のシンタックス
プロトコル再定義。Stream・HPACK・QUIC の登場背景と機能
第9章 HTTP/2時代の新しいユースケース
Server-Sent Events・gRPC・WebSocket など HTTP/2 が実現した新通信パターンを概説。API プロトコル選定の判断軸を整理する章
第10章 GoによるHTTP/2、HTTP/3、HTML 5のプロトコルの実装
HTTP/2 ストリームや QUIC ベースの HTTP/3 を Go で実装する発展章。理解優先なら概念把握にとどめ、必要時に立ち戻る使い方でも十分
第11章 クライアント視点で見るRESTful API
Web を支える技術と並読推奨。実装視点での REST
第12章 JavaScriptによるブラウザからの動的なHTTPリクエスト
fetch API / XHR / Server-Sent Events の比較
第13章 ウェブアプリケーションの基礎
セッション管理・キャッシュ制御・OAuth 連携など Web アプリ設計で必要な HTTP 上の判断を体系化。フレームワーク抽象化の背後を理解する章
第14章 クラウド時代のHTTP
CDN / Edge / WebAssembly。現代の Web を支える周辺技術
第15章 ウェブのプラットフォーム化
第3版で追加された新章。PWA・WebAssembly・OAuth 2.0 など Web がアプリ基盤化する潮流を HTTP 視点で整理しており、旧版との最大の差分
第16章 セキュリティ
本書の集大成。CSP / HSTS / Same-Origin Policy など Web セキュリティを HTTP 起点で総整理
学習のヒント
- 「ブラウザは何をしているのか?」の導入章を最初に通読することで、後続の各プロトコル詳説が実感を伴って吸収しやすくなる
- 第3版で追加されたプラットフォーム化の新章は、旧版(第1・2版)読者が最初に確認すべき差分
- タイトルに「コードに学ぶ」とある通り、コードサンプルは写経よりも手元の環境で実際に動かしながら読むと理解の定着が速い
前提知識
- HTMLとブラウザの基本的な動作の概念(URLを入力してページが表示される流れの大枠)
- コマンドラインでcurlなどのHTTPクライアントツールを操作できる基礎的な知識
出版社による内容紹介
ウェブアプリケーション開発技術学習の定番書、待望の第3版! 本書は、ウェブの基礎となるプロトコルHTTPと、その関連技術を解説する学習書の改訂版です。第3版では、初学者向けの導入となる「ブラウザは何をしているのか?」、近年のウェブアプリケーションのプラットフォーム化を踏まえた新章を追加するなど、より充実した内容に改訂。ウェブのエンジニアとして最低限知っておきたいHTTPに関する知識を、歴史的な経緯を踏まえて解説する書籍です。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。