ISBN 9784814401031

実践 OpenTelemetry : オープンなオブザーバビリティ標準を組織に導入する

実践 OpenTelemetry : オープンなオブザーバビリティ標準を組織に導入する
刊行
2025-04

概要

OpenTelemetry の全シグナルを実装し、組織横断で導入する

想定読者

マイクロサービスや Kubernetes を本番運用する SRE・バックエンドエンジニアで、テレメトリー基盤の標準化を推進したい人

こんな人には向いていない

  • アプリケーション監視の基礎知識がまったくなく、ログ・メトリクス・トレースの概念から学びたい初学者
  • Java 以外の言語スタック(Go・Python・TypeScript 等)の実装サンプルをそのまま使いたいエンジニア
  • すでに OpenTelemetry Collector を本番運用しており、ベンダ統合の詳細チューニングを深掘りしたい上級者

読了後にできるようになること

  • 分散トレース・メトリクス・ログ・プロファイルの 4 シグナルを OpenTelemetry API/SDK で計装できる
  • OpenTelemetry Collector の receiver / processor / exporter パイプラインを設計・構成できる
  • Java エージェントによる自動計装と手動計装の使い分け判断基準を説明できる
  • OTLP プロトコルと Context Propagation の仕組みを理解し、バックエンドに依存しない計装設計ができる
  • サンプリング戦略(ヘッドサンプリング・テールサンプリング)と各デプロイモデルのトレードオフを判断できる
  • 組織全体への OpenTelemetry 導入の摩擦を最小化するアダプション戦略を立案できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 オブザーバビリティの必要性 — 既存の監視との違いを整理するため、経験者でも読み飛ばさず概念を揃えておく価値がある
  • 第 2 章 OpenTelemetry によるオブザーバビリティの実現 — オープン標準がベンダロックインをどう解消するかを明示的に説明。意思決定者に見せる章
  • 第 3 章 OpenTelemetry の基礎 — シグナル・コンポーネント・OTLP・Context Propagation を一覧できる中核章
  • 第 4 章 自動計装 — Java エージェントによるゼロコード計装の具体例。既存サービスへの初期導入に直結
  • 第 5 章 Context / Baggage / Propagator
  • 第 6 章 トレーシング API と SDK
  • 第 7 章 メトリクス API と SDK
  • 第 8 章 ロギング API と SDK
  • 第 9 章 プロトコルとコレクター — Collector のデプロイ構成・receiver/processor/exporter の組み合わせが実務直結
  • 第 10 章 サンプリングとデプロイメントモデル — 本番運用コストに直結するサンプリング戦略の比較。先に読む価値がある章
  • 第 11 章 組織全体への導入 — 摩擦の最小化 — 技術選定を超えた組織変革の視点。エンジニアリングマネージャーにも参照価値がある
  • 第 12 章 オブザーバビリティワークフローの実装

ハイライト

  • OpenTelemetryの計装やテレメトリーバックエンドの使い方が具体的にわかる。クラウド上の分散アプリケーションを例に、ソフトウェアの設定や計装などについて具体的な例を交えながら解説しており、テレメトリーバックエンドを構築する第一歩を踏み出す助けとなるでしょう。(Java を題材に具体実装まで踏み込む点が、仕様書的な公式ドキュメントと本書を差別化している箇所)

編集メモ

Qiita 言及記事: 0 件(2026-05-30 時点、2025-04 刊行の新刊のため言及蓄積が限定的)。Rakuten ランキング情報: なし。OpenTelemetry タグ全体では Qiita 記事 222 件超が存在し需要は確認できるが、本書への直接言及は未蓄積のため supplementary とする

読む前に押さえておきたいこと

  • HTTP ベースの分散システムとマイクロサービスの基本構成に関する実務経験
  • ログ・メトリクス・分散トレースの概念的な理解(どのシグナルが何を可視化するか程度)
  • Java によるアプリケーション開発の基礎(サンプルコードを読む程度の知識)

学習のコツ

  • 1〜2 章でオブザーバビリティの概念と OpenTelemetry のアーキテクチャを把握してから、3 章の基礎コンポーネント全体図を読むと用語体系が整理しやすい
  • サンプリングコストが課題になっている場合は 10 章を早めに参照し、ヘッド vs テールサンプリングの選択基準を先に把握しておくと全体の読み取りが効率化する
  • 9 章の Collector パイプライン設計は独立して参照しやすい。既存環境への Collector 導入フェーズで逐次対照しながら使うと実務適用しやすい
  • 11 章は組織内の標準化推進をするエンジニアリングマネージャーや Tech Lead と共有するのに適している。技術詳細より導入戦略を議論する材料として使える
出版社による内容紹介

OpenTelemetryの計装やテレメトリーバックエンドの使い方が具体的にわかる! 本書はオブザーバビリティ標準としてのOpenTelemetryプロジェクトが提供する、分散トレース、メトリクス、ログ、プロファイルなどの仕様と、その実際な計装ライブラリの使い方について、Javaによるシステムを例に具体的に解説する書籍です。クラウド上の分散アプリケーションを例に、ソフトウェアの設定や計装などについて具体的な例を交えながら解説しており、テレメトリーバックエンドを構築する第一歩を踏み出す助けとなるでしょう。

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