ISBN 9784814401130
LLMのプロンプトエンジニアリング : GitHub Copilotを生んだ開発者が教える生成AIアプリケーション開発
- 出版社
- オライリー・ジャパン
- 刊行
- 2025-05
概要
GitHub Copilot開発者の知見でLLMの仕組みと設計原則を体系的に学ぶ
想定読者
生成AIアプリケーションを実装・設計したいソフトウェアエンジニア。LLMをプロダクトに組み込む段階で、場当たり的なプロンプト試行から抜け出したい開発者。
こんな人には向いていない
- ChatGPTやClaude等のチャット利用に留まり、アプリケーション開発を想定していない一般ユーザー
- プロンプトのコツやテンプレートを手早く集めたい読者(本書は原理理解と設計プロセスに重点を置く)
- LLM以外のML/DL技術(画像認識・音声処理等)を探している読者には対象外
読了後にできるようになること
- LLMの内部動作(トークン化・アテンション機構・コンテキストウィンドウの制約)を実装者視点で把握できる
- プロンプトの内容設計と構造(コンテンツ・アセンブリ・モデル制御)を分離して設計できる
- 会話エージェントとLLMワークフローのアーキテクチャパターンを選択できる
- LLMアプリケーションの評価手法を設計し、精度・信頼性を定量的に測定できる
- GitHub Copilot実装過程で判明した、プロンプト設計上の具体的トレードオフと判断基準を理解できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 プロンプトエンジニアリングの世界 — 本書全体の問題設定と著者の立ち位置を確認する導入章
- 第 2 章 LLMを理解する — トークン化・確率的生成・コンテキストウィンドウ等の基礎。後章の設計判断の根拠となる重要章
- 第 3 章 チャット形式への移行 — インストラクションモデルとチャットモデルの差異を実装者視点で整理
- 第 4 章 LLMアプリケーションの設計 — アーキテクチャ設計の全体像。Part IIへの橋渡し
- 第 5 章 プロンプトのコンテンツ — 何を入れるか(ロール・コンテキスト・例示・制約)の選択原則を扱う実践章
- 第 6 章 プロンプトのアセンブリ — 複数要素の組み立て順と構造設計。独自の難所で2度読みを推奨
- 第 7 章 モデル制御 — 温度・サンプリング戦略・停止条件などのハイパーパラメータ設計
- 第 8 章 会話エージェント — ステートフルな会話管理の設計パターン
- 第 9 章 LLMワークフロー — 複数LLM呼び出しを連鎖・並列化するオーケストレーション設計
- 第 10 章 LLMアプリケーションの評価 — GitHub Copilot実装で実際に用いられた評価フレームワークが公開されている章。実務直結度が特に高い
- 第 11 章 今後の展望 — 技術変化の方向性と設計判断の普遍原則を整理する締め章
ハイライト
- LLMのポテンシャルを最大限に引き出し、期待通りの精度の高いアウトプットを引き出すためには、LLMの能力や特性を正しく評価、把握し、綿密な設計に基づいたプロンプトを組み立てることが必要です。(本書の核心命題。「プロンプトのコツ」ではなく「LLM評価 → 設計 → 組立」という工学的プロセスを訴求している箇所)
- 著者たちはGitHub Copilotの開発者であり、その実装過程で得られた貴重な知見や、評価手法、設計上の判断など、通常は表に出てこない開発の裏側も詳しく解説されています。(類書との最大の差別化要因。GitHub Copilotの実際の意思決定プロセスが公開されている点を示している)
外部からの言及
- 生成AIを学ぶ書籍を体系的に紹介するリスト記事(likes 225)において、プロンプトエンジニアリング領域の代表書としてカテゴリ化されている。「類書が多数あるが、やはりオライリー」という評で、内容の包括性と信頼性が支持されている。(qiita)
- Claude CodeとNext.jsを使ったMVP開発の実践記事において参考文献として採録されており、AI支援開発の実務的な背景知識として位置づけられている。(qiita)
編集メモ
出版直後(2025年5月)に品切れが発生し、「出てすぐ品切れ」とQiitaの生成AI書籍リスト記事(likes 225)で言及される。ISBN直接引用のQiita記事は確認できていないが、MVP開発解説記事(likes 45)の参考文献にも採録されており、発売後1年未満で複数の技術記事から参照される実績がある。rakutenランキング情報は未取得。著者がGitHub Copilot開発者という情報源の稀少性から practical と判定。
読む前に押さえておきたいこと
- REST API呼び出しの経験(LLM APIを自分でコールできる程度)
- いずれかの言語での関数・クラスの基本実装経験
- ChatGPT等のLLMチャットを日常的に使用している程度のユーザー経験
学習のコツ
- 2章(LLMを理解する)は後半の設計判断の根拠になる。ここを読み飛ばすとプロンプト設計の「なぜ」が分からなくなるため、短くても必ず精読する。
- 10章(評価)はGitHub Copilot実装で実際に使われた評価手法が公開されている最も希少な章。自社でのLLMプロダクト評価設計のたたき台として活用できる。
- 5章と6章(コンテンツ→アセンブリ)は繰り返し参照する設計リファレンスとして使える。初読時は流し読みし、実際のプロンプト設計時に再参照するスタイルが効率的。
- 本書はコード実装の手順書ではなく設計判断の解説書である。コード例は参考程度に捉え、「なぜその設計を選んだか」の論理を追うことを優先する。
出版社による内容紹介
GitHub Copilotを実装した著者がLLMとプロンプトエンジニアリングの仕組みを解説! LLMのポテンシャルを最大限に引き出し、期待通りの精度の高いアウトプットを引き出すためには、LLMの能力や特性を正しく評価、把握し、綿密な設計に基づいたプロンプトを組み立てることが必要です。本書では、まずLLMを理解することから始め、その上で、プロンプトにはどんなことを組み込み、どのような構造にすべきか、本来の意味での「プロンプトエンジニアリング」を行う方法を説明しています。著者たちはGitHub Copilotの開発者であり、その実装過程で得られた貴重な知見や、評価手法、設計上の判断など、通常は表に出てこない開発の裏側も詳しく解説されています。AIアプリケーション開発の実際を知りたい開発者はもちろん、生成AIの可能性と限界を理解したいユーザーにとっても、示唆に富む内容となっています。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。