ISBN 9784830604980
がんゲノム病理学 第2版
- 著者
- 田中 伸哉/西原 広史
- 出版社
- 文光堂
- 刊行
- 2025-04
概要
分子病理学の基礎から最新ゲノム解析技術・臨床応用までを体系化する
想定読者
病理専門医・研究医・がんゲノム医療に携わる臨床検査技師・医師で、分子病理専門医試験の受験準備や実務アップデートを必要とする人
こんな人には向いていない
- 分子生物学や遺伝学の基礎知識を持たない医学部低学年生や他分野からの入門者には記述の抽象度が高すぎる
- 病理組織診断のルーティン業務のみに従事しており、ゲノム解析や次世代シークエンサー関連業務とは無縁の実務者には情報量が過剰になる
- がんゲノム医療の概念的な概観だけを求める医療管理職・コメディカルには詳細技術論が中心すぎる
読了後にできるようになること
- DNAシークエンス・RNAシークエンス・エピゲノム解析・FISHなど主要な分子病理学的解析手法の原理と使い分けを説明できる
- リキッドバイオプシーおよびロングリードシークエンスの技術的位置づけと病理診断における実務的意義を理解する
- 空間トランスクリプトーム解析の概念を把握し、今後のがんゲノム医療への組み込みシナリオを見通せる
- 病理検体の処理・核酸抽出・バイオインフォマティクス解析の品質保証プロセスを一貫して説明できる
- エキスパートパネルにおける病理医の役割と治療選択への関与を実務文脈で理解する
- 分子病理専門医試験の出題傾向に沿った練習問題・症例問題で自己評価と実力補強ができる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 分子病理学の基礎知識 — がんゲノム病理学の歴史・解析手法・品質保証の3本立て。初読時に全体の座標軸を取得できる導入章
- 第 2 章 ゲノム医学の基礎知識 — 分子生物学・分子腫瘍学・遺伝性腫瘍を扱う。知識の網羅性が問われる専門医試験の基盤ブロック
- 第 3 章 ゲノム医学における解析手法 — DNA/RNAシークエンス・空間トランスクリプトーム・エピゲノム・FISH・リキッドバイオプシーを横断。技術選択の判断軸を養う核心章
- 第 4 章 病理検体に基づくゲノム解析 — 検体処理から核酸品質・バイオインフォマティクス・組織診断まで一貫した品質保証フローを学ぶ。臨床現場への直結度が高い
- 第 5 章 がんゲノム医療の臨床 — コンパニオン診断・ゲノムプロファイリング検査・エキスパートパネルの病理医の役割を解説。実務の全体像を俯瞰できる
- 第 6 章 バイオバンクと医療ビッグデータ — デジタル病理画像・AI応用・個人情報保護まで収録。AI時代の病理学の展望を把握したい人向けの展望章
- 第 7 章 症例問題 — 腹膜がん・肺がん・甲状腺がん・子宮体がん・脳腫瘍の5症例。実臨床の判断フローをトレースする実戦演習
ハイライト
- 近年、注目を集めているリキッドバイオプシーやロングリードシークエンスはもちろん、全編を通じて分子病理学の知識をアップデートした(第2版の改訂ポイントが端的に示されており、現場の最新動向への対応度を判断できる)
- 今後がんゲノム医療に取り入れられるであろう、空間トランスクリプトーム解析の項を新たに設けるなど、先進的な取り組みも解説する(教科書的な定番技術にとどまらず、次世代技術を先行カバーする本書の独自性が示されている)
- 分子病理専門医試験を想定した『練習問題』(115問)、『症例問題』(5題)を刷新して掲載。専門医試験の対策本としても、資格取得後の実践にも役立つ1冊(試験対策と実務参照の両用途に応える構成で、購入動機の判断材料となる)
編集メモ
Qiita言及0件・Rakutenランキング情報なし。書誌シグナルなし。ただし出版社(文光堂)は医学専門書の定評ある版元で、2025年4月刊行の最新改訂版
読む前に押さえておきたいこと
- 病理組織学の基礎(HE染色・免疫組織化学の読み方・腫瘍の組織分類の概念)
- 分子生物学の基本(DNA複製・転写・翻訳・変異の仕組み・PCRの原理)
- 次世代シークエンサー(NGS)の概念的理解(アンプリコンシークエンスとパネル検査の違いなど)
学習のコツ
- 第3章(解析手法)は各技術の原理を横断整理した核心部分のため、専門医試験対策を目的とする場合は第1章読了後に優先的に取り組むと効率がよい
- 練習問題(115問)は章ごとに区切られているため、各章の通読直後にその章の問題を解く反復学習スタイルが定着しやすい
- 第6章のAI・デジタル病理画像の節は技術進歩が速い領域のため、本書刊行後の最新動向を論文や学会情報で補いながら読むと理解が深まる
- 症例問題(第7章)は入試型の知識確認より実臨床の判断フロー追体験に近いため、各症例で『自分ならどう判断するか』を先に考えてから解説を読む能動的読み方が有効
出版社による内容紹介
【分子病理学の決定版テキスト,第2版!】 がんゲノム医療の著しい進捗とともに,ますますその重要性が高まる分子病理学. 改訂に際して,近年,注目を集めているリッキドバイオプシーやロングリードシークエンスはもちろん,全編を通じて分子病理学の知識をアップデートした. また今後がんゲノム医療に取り入れられるであろう,空間トランスクリプトーム解析の項を新たに設けるなど,先進的な取り組みも解説する. 初版にも収録した分子病理専門医試験を想定した「練習問題」(115問),「症例問題」(5題)を刷新して掲載.専門医試験の対策本としても,資格取得後の実践にも役立つ1冊. ≪主要目次≫ 第1章 分子病理学の基礎知識 1.がんゲノム病理学の歴史と現状 2.分子病理学的解析手法 3.分子病理診断における検査の品質保証 COLUMN がん遺伝子物語 がん遺伝子の研究で明らかになったチロシンリン酸化の役割 練習問題 第2章 ゲノム医学の基礎知識 1.分子生物学 2.分子腫瘍学 3.遺伝性腫瘍 練習問題 第3章 ゲノム医学における解析手法 1.DNAシークエンス 2.RNAシークエンス 3.空間トランスクリプトーム解析 4.エピゲノム解析 5.FISH 6.リキッドバイオプシー 練習問題 第4章 病理検体に基づくゲノム解析 1.病理検体の処理と核酸抽出 2.核酸品質とシークエンス 3.バイオインフォマティクス解析 4.組織診断とゲノム解析 COLUMN 腫瘍細胞含有割合の判定 練習問題 第5章 がんゲノム医療の臨床 1.コンパニオン診断薬・診断システム 2.がんゲノムプロファイリング検査 3.エキスパートパネルにおける病理医の役割 4.エキスパートパネルにおける治療選択 COLUMN ポストパンデミック時代におけるエキスパートパネルのオペレーションと展望 練習問題 第6章 バイオバンクと医療ビッグデータ 1.ゲノム医療とバイオバンク 2.デジタル病理画像とAI 3.個人情報保護法に関連する用語の整理 COLUMN 人工知能(AI)の進化と画像や言語への応用 練習問題 第7章 症例問題 症例1 腹膜がん 症例2 肺がん 症例3 甲状腺がん 症例4 子宮体がん 症例5 脳腫瘍 索 引
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