ISBN 9784839422011
簿記の思考と技法
概要
日商簿記2級レベルの思考と技法を体系的に習得する
想定読者
簿記を独学で学び直したい社会人・大学生、日商簿記2級合格を目指す人、グローバルな企業会計制度の基礎知識も併せて身につけたい実務担当者
こんな人には向いていない
- 日商簿記1級以上の上級者や公認会計士試験の受験生など、深い会計基準論が必要な人には内容が基礎寄りすぎる
- 問題演習の量を最優先する受験対策特化の学習者には、本書のコンセプト重視の叙述スタイルが合わない場合がある
- すでに2級合格済みで実務経験を持つ経理担当者には既知の内容が大半を占める
読了後にできるようになること
- 貸借対照表・損益計算書の5要素の関係を、ストック・フローの観点から説明できる
- 仕訳・転記・精算表の一連の手続きを、手順だけでなく「なぜそう処理するか」の思考とともに理解できる
- 引当金・有価証券・固定資産・リースなど日商簿記2級の主要論点を自学で習得できる
- 電子債権記録機関の利用と決済など取引の電子化に対応した最新の会計処理を把握できる
- 外貨建取引の換算と本支店会計を含む決算手続き全体の流れを体系的に理解できる
- グローバルな企業会計制度(IFRS基礎等)の概念的な位置づけを知識として持てる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 簿記学習の出発点 — 本書全体の学習地図を示す導入。最初に読み全体像を掴んでから各講に進むと理解が早い
- 第 2 章 5要素と2つの財務諸表 — 貸借対照表と損益計算書の構造的関係を理解する核心章。ここを丁寧に押さえると以降の処理が腑に落ちる
- 第 3 章 勘定による記録・計算 — 仕訳の手順と役割を思考とセットで習得する。暗記ではなくロジックで仕訳できるようになる基盤
- 第 4 章 帳簿と試算表・精算表 — 帳簿組織から精算表作成までの一連の流れ。実務的な手続き感覚が身につく
- 第 5 章 現金・預金取引 — 当座借越・小口現金など実務頻出の現金管理論点を網羅
- 第 6 章 商品売買取引 — 売上原価の計算方法を含む商品売買の会計処理。2級必須の論点
- 第 7 章 販売対価と決済 — 電子債権記録機関を含む最新の決済手段を扱う。第3版での更新点
- 第 8 章 不確実性のある費用・損失 — 引当金の思考が丁寧に解説されている。貸倒引当金・退職給付引当金は2級頻出
- 第 9 章 有価証券の発行と購入 — 有価証券の保有目的別区分と会計処理。2級でつまずきやすい論点のひとつ
- 第 10 章 固定資産とリース — リース取引の会計処理を含む。第3版でもグローバル基準との整合を意識した記述
- 第 11 章 期間損益と純資産 — 当期純利益の算定と税コスト、株式会社の純資産構成を理解する
- 第 12 章 決算の手続き — 外貨建取引の換算・本支店統合を含む決算全体のまとめ。本書の集大成となる章
ハイライト
- 簿記を学ぼうとする人が基礎的な技術と思考を身につけ、会計の様々な対象領域にアプローチできるようになることを企図したテキスト(本書の設計思想を端的に示す一文。技術の暗記ではなく思考の習得を目的に置いている点が特徴)
- 日商簿記検定二級の骨子を自学できるように内容を充実させる、企業会計制度のグローバル化に必要な基礎知識も説明に織り込む、以上3点の方針を立てて改訂した(第3版での改訂方針。独学での2級対応とグローバル会計基礎の両立が確認できる箇所)
編集メモ
Qiita言及記事なし / 楽天ランキングデータなし。入力シグナルが取得できていないため、外部評価指標による判定不可。書誌情報のみから判定し supplementary を割り当て
読む前に押さえておきたいこと
- 四則演算レベルの計算能力があれば十分で、数学的な前提知識は不要
- 「資産・負債・純資産・収益・費用」という会計5要素の名称程度の予備知識があると第2講の理解が早い
- 日商簿記3級相当の知識は本書でゼロから習得できるため必須ではないが、あれば学習速度が上がる
学習のコツ
- 第1講の学習全体像を先に読んで本書の設計意図を把握してから各講に入ると、各処理の「なぜ」が理解しやすくなる
- 第2講の5要素と財務諸表の関係は本書全体の基盤なので、以降で詰まった際は第2講に戻って確認するとよい
- 各講末尾の演習問題は解説と対応しており、理解確認として活用できる。インプットと演習を講ごとに交互に進めるサイクルが定着に効果的
- 第7講(電子決済・電子債権記録機関)は実務で新しい取引形態に触れている人でも整理に使える内容で、受験目的以外の読者にも実用的
出版社による内容紹介
簿記を学ぼうとする人が基礎的な技術と思考を身につけ、会計の様々な対象領域にアプローチできるようになることを企図したテキスト。第3版では、1展開が今後予想される取引の電子化に順次対応し得る内容とする、2日商簿記検定二級の骨子を自学できるように内容を充実させる、3企業会計制度のグローバル化に必要な基礎知識も説明に織り込む、以上3点の方針を立てて改訂した。 第1講 簿記学習の出発点 第1節 本講の焦点 第2節 本書における学習の全体像 第2講 5要素と2つの財務諸表 第1節 簿記会計の5要素の重要性 第2節 ストックを表す3要素と純資産(資本)等式 第3節 貸借対照表 第4節 フローを表す2要素と期間損益 第5節 損益計算書 第6節 説例による理解 第3講 「勘定」による記録・計算 第1節 「勘定」という計算単位 第2節 勘定記入のルール 第3節 仕訳の手順と役割 第4節 転記の手順 第4講 帳簿と試算表・精算表 第1節 帳簿組織 第2節 仕訳帳の記入法 第3節 仕訳帳の代替としての伝票 第4節 総勘定元帳の記入法 第5節 試算表 第6節 精算表 第5講 現金・預金取引 第1節 現金・預金取引 第2節 現金勘定 第3節 現金出納帳 第4節 預金 第5節 当座借越契約 第6節 当座預金出納帳 第7節 小口現金 第6講 商品売買取引 第1節 商品売買取引 第2節 取得と販売の会計処理 第3節 保有中の会計処理 第4節 売上原価の計算 第7講 販売対価と決済 第1節 本講の焦点 第2節 対価受払のタイミング 第3節 様々な決済手段 第4節 手形の利用と決済 第5節 電子債権記録機関の利用と決済 第8講 不確実性のある費用・損失 第1節 本講の焦点 第2節 引当金の基本処理と思考 第3節 売上債権の回収と貸倒れ 第4節 貸倒引当金の会計処理 第5節 退職給付引当金 第9講 有価証券の発行と購入 第1節 有価証券の発行と購入 第2節 株式の発行 第3節 社債の発行 第4節 有価証券の保有目的と区分 第5節 有価証券の会計処理 第10講 固定資産とリース 第1節 固定資産の分類 第2節 有形固定資産の会計処理 第3節 無形固定資産の会計処理 第4節 リース取引の会計処理 第11講 期間損益と純資産 第1講 2つの期間損益 第2講 当期純利益の算定都税コスト 第3講 株式会社の純資産 第12講 決算の手続き 第1節 決算情報のニーズ 第2節 決算予備手続き 第3節 決算本手続き 第4節 本支店の当期純利益の統合 第5節 外貨建取引の換算 第6節 財務諸表の作成 演習問題と解答
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。