ISBN 9784839980955

ウェブ・インクルーシブデザイン : Webのアクセシビリティとインクルージョンを実現するための実践ガイド

ウェブ・インクルーシブデザイン : Webのアクセシビリティとインクルージョンを実現するための実践ガイド
出版社
マイナビ出版
刊行
2023-05

概要

Web アクセシビリティを組織・チームに根付かせる実践戦略を習得する

想定読者

Web サービスの設計・開発・運用に携わるデザイナーおよびエンジニアで、WCAG 準拠やインクルーシブデザインの導入を業務として推進したい人

こんな人には向いていない

  • コーディング技法のみを素早く習得したい人には、ARIA や HTML 実装の解説は本書の一部に留まるため物足りない可能性がある
  • アクセシビリティを既に深く実践している組織のリードには、入門〜中級の概念説明が多く、新規の発見は限られるかもしれない
  • 特定の支援技術(スクリーンリーダー等)の操作習得を主目的とする場合は本書の範囲と合わない

読了後にできるようになること

  • WCAG をはじめとする世界標準のアクセシビリティガイドラインの構造と準拠判断の根拠を説明できる
  • HTML・CSS・JavaScript・ARIA を組み合わせてアクセシブルなコンポーネントを設計できる
  • コンプライアンス要件とデザイン品質を両立させる組織的な計画手順を立案できる
  • スクリーンリーダーや代替入力デバイスなど主要な支援技術の特性を踏まえた UI 設計ができる
  • インクルーシブデザインリサーチの手法(当事者参加型リサーチ含む)を業務フローに組み込める
  • ユーザビリティテストにアクセシビリティ観点を統合し、継続的改善サイクルを回せる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 アクセシビリティを考慮したデザイン — インクルーシブデザインの定義と意義を整理する導入章。チームへの説明資料としても活用できる
  • 第 2 章 アクセシビリティ、コンテンツ、HTML、JavaScript、CSS、そしてARIAの世界 — 技術仕様の全体像を俯瞰する。実装担当者は本章を起点に深掘りするのが効率的
  • 第 3 章 わずらわしい=おそらくアクセシブルではない — UX 品質とアクセシビリティの重なりを実例で説明。非エンジニア職にも読みやすい章
  • 第 4 章 コンプライアンスとアクセシビリティ — 法的要件と実務対応の接点。国内の JIS X 8341 との比較は日本語版附録で補完する
  • 第 5 章 未来のためのビジョンを描く:アクセシビリティのためのデザイン戦略 — 中長期ロードマップの設計に使える考え方が集中している
  • 第 6 章 インクルーシブデザインリサーチ — 当事者を調査に招くための具体的な設計手順を解説。実践難易度が高いが価値ある章
  • 第 7 章 支援技術 — スクリーンリーダー・スイッチアクセスなど主要デバイスの挙動を把握できる
  • 第 8 章 インクルーシブデザインの実現に向けて
  • 第 9 章 ユーザビリティテスト — アクセシビリティ観点のテスト設計と評価基準の組み込み方を学べる
  • 第 10 章 Webを超えて — デジタルプロダクト全般への拡張を見据えた章。モバイル・IoT も視野に入る

ハイライト

  • 障害者のためにデザインされたテクノロジーは万人を助ける、という考え方が本書の土台にある。アクセシビリティを特別対応としてではなく、あらゆる人の利便性を高める普遍的な設計として捉え直す視点が全章を貫いている。(インクルーシブデザインの本質的な姿勢を最も端的に示す命題で、購買判断の軸になる)
  • 計画から実践まで、サービス開発・運用にかかわる人が知っておきたい知識とベストプラクティスを、世界標準のアクセシビリティガイドラインを参照しながら豊富に紹介している。(本書が網羅的な実践ガイドであることを示す。読者層の広さを確認できる)

外部からの言及

  • 障害者向けに開発された機能が広く一般ユーザーにも恩恵をもたらすという事例(iOS のアイトラッキング等)を説明する文脈で本書の命題が引用されており、インクルーシブデザインの実務的意義を伝える参照先として使われている(qiita)

編集メモ

Qiita での言及は確認できた範囲で 1 件(likes 19)にとどまり、楽天ランキング上位の記録も取得できなかった。アクセシビリティ分野における入門〜中級層向けの補完的な選択肢として位置づける

読む前に押さえておきたいこと

  • HTML の基本構造とセマンティクスの概念(見出し・リスト・フォームなど)
  • CSS によるレイアウト制御の基礎知識
  • JavaScript によるインタラクション実装の経験(必須ではないが第2章を深く読む際に有用)

学習のコツ

  • 第1章と第3章は非エンジニアのステークホルダー向けの説明資料を作る際にそのまま活用できる。社内推進の第一歩として使いやすい
  • 第2章(HTML/CSS/ARIA)と第7章(支援技術)はセットで読むと、実装判断の根拠が明確になる。どちらかだけでは片手落ちになりやすい
  • 日本語版附録の「日本におけるインクルーシブデザインの現状」は、国内法令・JIS との対応関係を把握するために最初に目を通すことを推奨する
  • 第9章(ユーザビリティテスト)は、既存の QA フローにアクセシビリティチェックを追加する際のチェックリスト代わりに使うと即効性が高い
出版社による内容紹介

サービス開発、運用にかかわる人が知っておきたい知識と実践。 本書では、世界標準のアクセシビリティガイドラインを参照しながら、特定の人を排除せず、より多くの人にとって使いやすいデジタルプロダクトを実現するためのデザイン戦略やベストプラクティス、計画から実践までを豊富に紹介しています。 多様性の時代と言われる現代の、これからのデザインに必要な考え方が詰まった、デザインに携わるすべての人に役立つ1冊。 ■CONTENTS 第1章 アクセシビリティを考慮したデザイン 第2章 アクセシビリティ、コンテンツ、HTML、JavaScript、CSS、そしてARIAの世界 第3章 わずらわしい=おそらくアクセシブルではない 第4章 コンプライアンスとアクセシビリティ 第5章 未来のためのビジョンを描く:アクセシビリティのためのデザイン戦略 第6章 インクルーシブデザインリサーチ 第7章 支援技術 第8章 インクルーシブデザインの実現に向けて 第9章 ユーザビリティテスト 第10章 Webを超えて 附録 アクセシビリティヒューリスティクス 日本語版附録 日本におけるインクルーシブデザインの現状 第1章 アクセシビリティを考慮したデザイン 第2章 アクセシビリティ、コンテンツ、HTML、JavaScript、CSS、そしてARIAの世界 第3章 わずらわしい=おそらくアクセシブルではない 第4章 コンプライアンスとアクセシビリティ 第5章 未来のためのビジョンを描く:アクセシビリティのためのデザイン戦略 第6章 インクルーシブデザインリサーチ 第7章 支援技術 第8章 インクルーシブデザインの実現に向けて 第9章 ユーザビリティテスト 第10章 Webを超えて 附録 アクセシビリティヒューリスティクス 日本語版附録 日本におけるインクルーシブデザインの現状

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

質問に答えるだけで、
あなたに合う専門書が見つかる

IT・デザイン・士業・医療・経理・教育・研究 ほか、あらゆる分野の専門書と 「読む順序」(学習ロードマップ)を収録。何を選べばいいか分からなくても、 いくつかの質問に答えるだけでたどり着けます。