ISBN 9784839985004
大規模言語モデルを使いこなすためのプロンプトエンジニアリングの教科書
概要
LLM から望む出力を引き出すプロンプト技術を基礎から体系的に習得する
想定読者
ChatGPT 等の LLM を業務や開発で活用したいビジネスパーソン・エンジニア全般
こんな人には向いていない
- すでに Chain-of-Thought・ReAct・RAG パターンを実務で運用しているエンジニアには基礎比重が大きく冗長に感じる可能性がある
- 2023 年 3 月刊のため、最新モデル(GPT-4o / Gemini 1.5 / Claude 3.5 以降)固有の挙動や 2024 年以降の新手法(ハーネスエンジニアリング等)はカバーされていない
- LLM の数理・アーキテクチャを深く理解したい読者には理論的な掘り下げが薄い
読了後にできるようになること
- Zero-shot / One-shot / Few-shot プロンプトの使い分けと性能差を説明できる
- Chain-of-Thought・Tree-of-Thought といった推論誘導テクニックを実装に組み込める
- MAGIシステム型の多視点プロンプト(複数ロール指定)でアウトプット品質を高める手法を使える
- ChatGPT / Gemini / Claude / Llama 2 など複数モデルに通じる汎用プロンプトパターンを設計できる
- OpenAI API などの Web API 経由でプログラムからプロンプトを呼び出す基本実装ができる
- 高度なプロンプトエンジニアリング手法(AGI 指向のエージェント的アーキテクチャを含む)の概要を把握できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 プロンプトエンジニアリングと大規模言語モデル — Transformer / BERT / GPT の基礎知識を概観する。LLM 経験者は読み飛ばし可
- 第 2 章 プロンプトエンジニアリング入門 — 本書の核心。Zero-shot・Few-shot の使い分けはここで完結する
- 第 3 章 大規模言語モデルの基本タスク — 要約・翻訳・分類など業務直結タスクへの応用例を網羅
- 第 4 章 Few-shotプロンプトと性能向上のテクニック — Chain-of-Thought・Tree-of-Thought を含む。実装に直結する章
- 第 5 章 テンプレートを使った10倍役立つプロンプト集 — 業務で即使えるテンプレート集。非エンジニアにとっても実用価値が高い
- 第 6 章 Web APIとオープンLLMの使い方 — OpenAI API / Llama 2 などの呼び出し実装。開発者向け章
- 第 7 章 AGIを目指した高度なプロンプトエンジニアリング — エージェント的アーキテクチャへの入口。研究動向の概観として読む
ハイライト
- AIのモデルの進化が早く、出力の質は上がっているものの、本当に必要なものがうまく得られない課題感があります。本書ではそのような改善方法について、基本的なものから複雑なものまで紹介します。(本書が想定する読者の課題感と解決アプローチを端的に示した箇所)
- 「深呼吸して」と書くと質が上がる、といったマイクロテクニックから、エヴァのMAGIシステムを模した三者視点プロンプトまで、実用的なテクニックが幅広く収録されています。(書籍が持つ広い技術レンジ(マイクロから高度手法まで)を読者目線で示している)
外部からの言及
- 「業務や日常で AI を活用する人(エンジニアに限らず)向けで、すぐ実践に使える」という評価が見られる一方、2023 年刊のため PEP 検定受験者からは最新手法がカバーされていないという指摘も出ている(qiita)
- プロンプト最適化・Optuna 活用など技術的な実験記事で参考文献として参照されており、基礎的な用語・手法の整理書として引用されている(qiita)
編集メモ
Qiita 言及記事 5 件 / 累計 likes 約 17。うち直接書評は 1 件(likes 0)、他は参考文献として列挙。2023 年刊で情報鮮度に懸念ありとの指摘も複数。実務上位の定番書とは言いがたく、入門〜中級層の補完的選択肢として位置づける。
読む前に押さえておきたいこと
- ChatGPT または類似の LLM チャットツールを日常的に操作した経験(コマンドライン不要)
- Chapter 6 以降を読む場合は Python の基本文法と pip によるパッケージ管理の知識
学習のコツ
- Chapter 1 は LLM の背景知識(Transformer / BERT / GPT)の概説であり、すでに LLM を使い慣れている読者は飛ばして Chapter 2 から入る方が効率的
- Chapter 5 のテンプレート集は非エンジニアでも即使える実用素材として参照性が高い。辞書的な使い方をするとコスパが良い
- Chapter 6 の API 呼び出し実装は Python 基礎が前提。コードを手元で動かしながら読むと Chapter 7 の高度手法への接続が早い
- 出版から 2 年以上経過しているため、Chain-of-Thought 周辺は Anthropic / OpenAI の公式プロンプトガイドと併読して最新化すると補完できる
出版社による内容紹介
本書は、ChatGPTをはじめとする「大規模言語モデル」から、望んだ回答をうまく得るための「プロンプトエンジニアリング」を網羅的にまとめた書籍です。 大規模言語モデルの応答能力を改善・向上させるテクニックはさまざまな研究によって明かになっています。本書では、そのような改善方法について、基本的なものから複雑なものまで紹介します。 一般的な業務で大規模言語モデルを使い方にも、アプリ開発などで使いたいエンジニアの方にも役立つように、幅広い内容をカバーしています。 後半では、大規模言語モデルのAPIを利用する方法も紹介します。最後の章では高度なプロンプトエンジニアリングの手法を組み込んださまざまなプログラムの例を掲載しています。 対象となる大規模言語モデルは、人気のChatGPT(3.5/4)をはじめ、Google Gemini、Anthropic Claude、Microsoft Bingチャット、オープンソースの大規模言語モデル(Llama 2など)です。 ※大規模言語モデルの回答の一部や使い方については、紙面ではなく特典Webサイトで掲載している場合があります。 本書を通して、いろいろな言語モデルで活用できる汎用的な技術を身につけましょう。 Chapter1 プロンプトエンジニアリングと大規模言語モデル Chapter2 プロンプトエンジニアリング入門 Chapter3 大規模言語モデルの基本タスク Chapter4 Few-shotプロンプトと性能向上のテクニック Chapter5 テンプレートを使った10倍役立つプロンプト集 Chapter6 Web APIとオープンLLMの使い方 Chapter7 AGIを目指した高度なプロンプトエンジニアリング
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。