ISBN 9784839990305

実践理解!Webアプリケーション セキュリティ

実践理解!Webアプリケーション セキュリティ
出版社
マイナビ出版
刊行
2026-01

概要

Webブラウザからサーバーまで脆弱性の仕組みと防御策を体系的に習得する

想定読者

Webアプリを開発しており、セキュリティの全体像を体系的に把握したい中級開発者。Part 1でセキュリティ原則を学びたい入門者から、Part 2で脆弱性ごとの攻防を深掘りしたい経験者まで幅広く対応する

こんな人には向いていない

  • ペネトレーションテストや高度な攻撃手法の実践技術を求めるセキュリティ専門家には、防御側視点が中心で攻撃ツールの詳細は扱われない
  • 特定の言語・フレームワーク固有のセキュリティ実装を求める読者には、本書はスタック非依存の設計原則書のため具体的なコードパターンが少ない
  • 暗号理論やプロトコルの数学的厳密性を求める読者には、概念的な説明にとどまる章がある

読了後にできるようになること

  • 同一オリジンポリシー・Cookie・CSP などブラウザのセキュリティ機構がなぜ存在するかを攻撃者視点から説明できる
  • TLS・公開鍵暗号・ハッシュの原則を理解し、通信経路の暗号化設計の根拠を示せる
  • XSS・CSRF・クリックジャッキング・DNS ポイズニングなど主要な脆弱性クラスを分類し、防御策を選択できる
  • 認証・セッション・認可の各レイヤで生じる典型的な実装ミスと修正アプローチを説明できる
  • SQLインジェクション・コマンドインジェクション・ペイロード系攻撃の仕組みと入力検証・出力エスケープによる対策を実装できる
  • サードパーティライブラリの依存脆弱性を管理し、セキュリティをプロセスとして継続運用する体制を設計できる
  • 侵害発生時のインシデント対応手順の基本を把握できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 敵を知れ — 攻撃者の思考モデルを最初に内面化することで、以降の脆弱性章の理解が受動的な丸暗記でなく構造的な把握になる
  • 第 2 章 ブラウザのセキュリティ — 同一オリジンポリシー・Cookie・コンテンツセキュリティポリシーなどブラウザ固有の防御機構の設計思想を理解する章
  • 第 3 章 暗号化の原則 — TLS・公開鍵暗号・ハッシュの動作原理を概念レベルで把握する。深い数学は不要だが通信設計の判断基準に直結する
  • 第 4 章 Webサーバーのセキュリティ — サーバーサイドの設定・ヘッダ・インフラレベルの防御を扱う
  • 第 5 章 プロセスとしてのセキュリティ — セキュリティを一度限りの対処でなく継続的プロセスとして組み込む考え方。DevSecOps の入口として機能する章
  • 第 6 章 ブラウザの脆弱性 — XSS・CSRF・クリックジャッキング等を攻撃→防御の流れで体系化。Part 2 の中でも開発者が最初に遭遇する確率が高い脆弱性群
  • 第 7 章 ネットワークの脆弱性 — 中間者攻撃・DNS ポイズニング等の通信経路への攻撃を扱う。3章の暗号化原則と組み合わせて読むと理解が深まる
  • 第 8 章 認証の脆弱性 — パスワード管理・ブルートフォース・フィッシング等の認証突破パターンと防御策
  • 第 9 章 セッションの脆弱性 — セッションハイジャック・セッション固定化等のセッション管理上の設計ミスを扱う。8章の認証と組み合わせると認証フロー全体のセキュリティ設計ができる
  • 第 10 章 認可の脆弱性 — IDOR や特権昇格といった認可設計の抜け穴を体系的に学ぶ。認証済みユーザーによる不正アクセスという見落とされがちな脅威モデル
  • 第 11 章 ペイロードの脆弱性 — ファイルアップロード・デシリアライゼーション等のペイロードを介した攻撃
  • 第 12 章 インジェクションの脆弱性 — SQLi・コマンドインジェクション等の入力検証不備。OWASP Top 10 の常連カテゴリであり、実務での頻度が最も高い脆弱性群のひとつ
  • 第 13 章 サードパーティコードの脆弱性 — npm・PyPI 等の依存ライブラリ経由の攻撃面を扱う。モダン開発スタックへの適用が最も直接的な章
  • 第 14 章 知らぬ間に加担者となる — 自分のサービスが踏み台になるパターン(オープンリダイレクト・SSRF 等)を扱う。見落とされがちな脅威モデルとして理解しておく価値が高い
  • 第 15 章 ハッキングされた場合の対処 — インシデントレスポンスの基本。事後対処の手順を知ることでセキュリティ運用体制の全体設計が完成する

ハイライト

  • Webブラウザからはじまりネットワークを経由してサーバーに至るまでWebアプリケーションが遭遇する可能性のある主要な脆弱性をすべてカバーしています。さまざまな原則や脆弱性を説明するための豊富な図解とコードサンプル例が充実しています。(ブラウザ・ネットワーク・サーバーを一気通貫でカバーする本書の範囲を最も端的に示す記述)
  • 現代のWeb開発者が知っておくべき主要なセキュリティ原則と、遭遇する可能性のある脆弱性のすべてを網羅しています。最初から最後まで読めばアプリケーションセキュリティの世界が徐々に明らかになっていきます。(通読した場合に得られる構造的理解が、開発者向け入門書としての差別化軸であることを示す)

外部からの言及

  • Manning 公式サイトでは原著『Grokking Web Application Security』について、読者レビューが『脆弱性の背後にある why を深く掘り下げている』と評価しており、攻撃者の視点と防御策の why-first な解説スタイルが支持されている。著者は hacksplaining.com の作成者であり、インタラクティブなセキュリティ学習サービスでの実績が本書の解説アプローチの背景にある(other)

編集メモ

Qiita 直接言及 0 件(2026-01 刊行の新刊のため言及蓄積はこれから)。楽天ランキング情報なし。Manning 原書『Grokking Web Application Security』(2024-05)の翻訳書で、原書は Manning 公式サイトで開発者向けセキュリティ書として紹介されているが、日本語版としての外部シグナルは生成時点では未蓄積のため supplementary と判定

読む前に押さえておきたいこと

  • HTTP リクエスト・レスポンスの基本構造(ヘッダ・ボディ・ステータスコード)を理解していること
  • 何らかの言語でWebアプリケーションのコードを書いた実務経験があること
  • ブラウザ・サーバー・ネットワークのアーキテクチャを概念レベルで把握していること(本書がその詳細を補完する設計になっているため、完全理解は不要)

学習のコツ

  • Part 1(1〜5章)を通読して攻撃者モデル・暗号・サーバー設定・継続プロセスの骨格を把握した後、Part 2(6〜15章)を業務で遭遇頻度の高い脆弱性カテゴリから優先的に読む戦略が実務効率を高める
  • 6章(ブラウザ脆弱性)・8章(認証)・12章(インジェクション)は OWASP Top 10 と最も重なる章なので、セキュリティ改善の初動として優先する価値がある
  • 各脆弱性章は独立して参照できるよう設計されているため、コードレビューやセキュリティ診断の際に関連章を辞書的に引く使い方が実務に直結する
  • 興味ある章から読み始めた場合も、関連トピック参照ポインタが章内に示されているため前後の章を後から補完しやすい
  • 15章(インシデント対処)は通読の最後だけでなく、チーム向けのセキュリティオンボーディング資料の起点としても活用できる
出版社による内容紹介

本書はWebアプリケーションセキュリティのあらゆる側面を網羅的に概説することを目的として書かれました。現代のWeb開発者が知っておくべき主要なセキュリティ原則と、遭遇する可能性のある脆弱性のすべてを網羅しています。さまざまな原則や脆弱性を説明するための豊富な図解とコードサンプル例が充実しています。 Part 1では開発者として知っておくべき主要なセキュリティの原則をカバーします。 Part 2ではWebブラウザからはじまりネットワークを経由してサーバーに至るまでWebアプリケーションが遭遇する可能性のある主要な脆弱性をすべてカバーしています。 ・ 最初から最後まで読めばアプリケーションセキュリティの世界が徐々に明らかなっていきます。 ・ 興味ある章から読みはじめても関連トピックを参照することで、さまざまな知識を得られるでしょう! [対象読者] ・ Webアプリケーションを開発しており、セキュリティについてもっと知っておくべきだと感じている方 ・ 初めてコードを書く方で、セキュリティの全体像を知りたい方 ・ 知識をブラッシュアップしたい経験豊富なエンジニア [CONTENTS] Part 1 第1章 敵を知れ 第2章 ブラウザのセキュリティ 第3章 暗号化の原則 第4章 Webサーバーのセキュリティ 第5章 プロセスとしてのセキュリティ Part 2 第6章 ブラウザの脆弱性 第7章 ネットワークの脆弱性 第8章 認証の脆弱性 第9章 セッションの脆弱性 第10章 認可の脆弱性 第11章 ペイロードの脆弱性 第12章 インジェクションの脆弱性 第13章 サードパーティコードの脆弱性 第14章 知らぬ間に加担者となる 第15章 ハッキングされた場合の対処 “Grokking Web Application Security”(Manning Publishing 刊)の日本語版 Part 1 第1章 敵を知れ 第2章 ブラウザのセキュリティ 第3章 暗号化の原則 第4章 Webサーバーのセキュリティ 第5章 プロセスとしてのセキュリティ Part 2 第6章 ブラウザの脆弱性 第7章 ネットワークの脆弱性 第8章 認証の脆弱性 第9章 セッションの脆弱性 第10章 認可の脆弱性 第11章 ペイロードの脆弱性 第12章 インジェクションの脆弱性 第13章 サードパーティコードの脆弱性 第14章 知らぬ間に加担者となる 第15章 ハッキングされた場合の対処

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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