ISBN 9784860156756

公衆衛生学のフロントライン : ライフコースアプローチへの架け橋

公衆衛生学のフロントライン : ライフコースアプローチへの架け橋
出版社
みらい
刊行
2026-04

概要

ライフコースアプローチで公衆衛生学の基礎から実践を体系的に習得する

想定読者

コメディカル職を目指す学生、公衆衛生学を初めて学ぶ医療系学生、健康政策や地域保健に携わる実務者

こんな人には向いていない

  • 公衆衛生の実務経験が豊富で、ライフコースアプローチの政策応用を深掘りしたい専門家には基礎説明の比重が大きい
  • 疫学や統計の方法論を主目的とする読者には、第4章の記述は概論にとどまり物足りない
  • 医師国家試験など特定資格試験の受験対策を主目的とする場合、本書は試験問題形式ではなく政策的文脈が中心となる

読了後にできるようになること

  • 公衆衛生学の基本概念(健康の社会的決定要因・健康格差)を体系的に説明できる
  • 健康日本21第三次が採用したライフコースアプローチ(WHO提唱)の意義と実装上の課題を理解できる
  • 妊娠・出産期から高齢期まで各ライフステージ固有の健康課題を公衆衛生の視点から整理できる
  • 日本の医療・介護・社会保障制度の全体像と、公衆衛生との接点を把握できる
  • 疫学と統計の基礎的な読み方を習得し、集団の健康データを解釈する視座を得る
  • 国際保健と国内施策の比較を通じて、日本の健康政策の位置づけを客観的に評価できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 公衆衛生学の基本概念 — 本書全体の思考軸となる概念定義。初読時は最初に読み込む価値がある
  • 第 2 章 公衆衛生の基礎 — 予防医学の三段階や健康指標の読み方など、後続章の前提となる基盤
  • 第 3 章 健康格差と社会的決定要因 — ライフコースアプローチの理論的根拠を扱う核心章。政策立案者は特に重点的に読むと有益
  • 第 4 章 集団の健康を視るための視座 — 疫学と統計 — 概論レベルの疫学・統計入門。統計の詳細を求める場合は別書で補完が必要
  • 第 5 章 主要な健康問題から我々を守る公衆衛生
  • 第 6 章 特に配慮を要する人々の健康支援
  • 第 7 章 医療・介護と社会保障制度 — 制度の全体像を概観する章。実務者が制度改正の文脈を整理する際の参照にも使える
  • 第 8 章 病気を防ぐ予防の力
  • 第 9 章 国際保健 — WHO提唱のライフコースアプローチが国際的にどう位置づけられるかを理解する章
  • 第 10 章 妊娠・出産期・新生児期 — 母と子の命を守る仕組み — 第2部(実践編)の冒頭。ライフコースの起点として特に丁寧に記述されている
  • 第 11 章 乳幼児期(0〜5歳) — 一生涯にわたる健康づくりのスタート
  • 第 12 章 学童期(6〜12歳) — 体と心を育てる学校と家庭
  • 第 13 章 青年期(13〜24歳) — 自立に向けた体と心の健康づくり
  • 第 14 章 成人期(25〜65歳) — 健康で働き続けるために
  • 第 15 章 高齢期(65歳以上) — 元気で長生きを支える社会

ハイライト

  • 2024(令和6)年度から始まった健康日本21(第三次)において、ライフコースアプローチ(WHO提唱)が初めて日本で正式に取り上げられ、人間の健康を一生涯の連続したものとして捉える視点が健康政策に付加された(日本の健康政策における本書の出版タイミングの意義を示す最も明瞭な記述)
  • 生涯にわたる健康支援が継続的に提供されることにより全国民の寿命を延ばすことを目指しているが、その動きは始まったばかりであり、今後の公衆衛生の実践にかかっている(本書が現在進行形の政策課題に応えるために書かれた実践書であることを示す箇所)

編集メモ

Qiita 言及 0 件 / 楽天ランキング情報なし。2026-04 刊行の新刊であり外部シグナルは蓄積途上。公衆衛生学の topic に紐付く補完的な選択肢として位置づける

読む前に押さえておきたいこと

  • 高校レベルの生物学・保健の基礎知識(専門用語の前提として)
  • 日本の医療保険制度の大枠(国民健康保険・後期高齢者医療制度の区別程度)

学習のコツ

  • 第1部(理論編)の第1〜3章を先に通読し、ライフコースアプローチの概念的な枠組みを確認してから第2部(実践編)に進むと、各ライフステージの記述が理論と結びついて理解しやすい
  • 第4章(疫学・統計)は読み物として概観するにとどめ、統計の詳細が必要な場合は疫学専門書を並行参照すると理解が深まる
  • コメディカルの国家試験受験者は、第2部の各ライフステージ章を担当する実習・演習と照合しながら読むと現場感覚と理論の接続が促進される
  • 医療・介護従事者が制度理解を目的とする場合は、第7章から先読みし、その後第1〜3章に戻るという逆引き読みも有効
出版社による内容紹介

医療や健康に関心を持つ学生やコメディカルを目指す方、「公衆衛生学」をこれから学び始める人々に向けて、公衆衛生学の基本的な考え方や現場での取り組みを分かりやすく解説する。「理論編(第1部)」と「実践編(第2部)」の2部構成とし、公衆衛生の基本概念や関連基礎知識を学んだ後、ライフステージごとの健康課題を公衆衛生の視点から具体的に解説している。 2024(令和6)年度から始まった「健康日本21(第三次)」において、ライフコースアプローチ(WHO提唱)が初めて日本で正式に取り上げられ、人間の健康を一生涯の連続したものとして捉える視点が健康政策に付加された。生涯にわたる健康支援が継続的に提供されることにより全国民の寿命を延ばすことを目指しているが、その動きは始まったばかりであり、今後の公衆衛生の実践にかかっている。このような現状を鑑みて、本書は、厚生労働省推進のライフコースアプローチの本格的広がりへ橋を架けるものである。 第1部 理論編:公衆衛生学で読み解く「社会と健康」  第1章 公衆衛生学の基本概念  第2章 公衆衛生の基礎  第3章 健康格差と社会的決定要因  第4章 集団の健康を視るための視座 〜疫学と統計〜  第5章 主要な健康問題から我々を守る公衆衛生  第6章 特に配慮を要する人々の健康支援  第7章 医療・介護と社会保障制度  第8章 病気を防ぐ予防の力  第9章 国際保健 第2部 実践編:ライフステージ別の健康課題と公衆衛生  第10章 妊娠・出産期・新生児期 〜母と子の命を守る仕組み〜  第11章 乳幼児期(0〜5歳) 〜一生涯にわたる健康づくりのスタート〜  第12章 学童期(6〜 12 歳) 〜体と心を育てる学校と家庭〜  第13章 青年期(13〜24 歳) 〜自立に向けた体と心の健康づくり〜  第14章 成人期(25 〜 65 歳) 〜健康で働き続けるために〜  第15章 高齢期(65 歳以上) 〜「元気で長生き」を支える社会〜

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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