ISBN 9784862555908

こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本

こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本
出版社
カンゼン
刊行
2021-03

概要

地理的条件が国際政治・安全保障に与える影響を入門者向けに体系化する

想定読者

地政学リスクという言葉は知っているが、その構造を説明できない社会人および中高生。日本の領土問題や米中関係を地理的文脈で理解したい人。

こんな人には向いていない

  • 地政学の基礎を既に把握しており、ランドパワー・シーパワー論の先の議論を求める読者には内容が浅い
  • 学術的な地政学理論(マハン・マッキンダー・ハウスホーファーの原典比較など)を期待する読者には向かない
  • 写真・イラスト主体のビジュアル構成であるため、文章中心の専門書を好む読者には合わない可能性がある

読了後にできるようになること

  • ランドパワーとシーパワーの対立構造から日本の地政学的ポジションを説明できる
  • バランス・オブ・パワーの崩壊が戦争につながるメカニズムを理解できる
  • 日本の北方領土・尖閣・竹島問題を地政学の枠組みで整理できる
  • 米中対立の背景にある地理的・経済的利害を構造的に把握できる
  • 第二次世界大戦前の大東亜共栄圏構想を地政学的視点から再解釈できる
  • 地政学的リスクが投資・移住・キャリア選択といった個人の意思決定にどう影響するか考えられる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 日本はどこにあるのか見てみよう — 世界地図での日本の位置と地理的特徴の確認。地政学を学ぶ前提となる空間認識を整える章
  • 第 2 章 地政学ってなに? — 生存戦略としての地政学の位置付けを解説。本書全体の概念軸を提示する
  • 第 3 章 地政学で絶対にしっておくべき言葉 — ランドパワー・シーパワー・バランス・オブ・パワーなど核心概念を整理する章。ここだけ先に読んでも成立する
  • 第 4 章 最近のニュースから日本の地政学的リスクを見ていこう — 北方領土・中東海上自衛隊派遣など現実の事例に地政学を接続する。ニュース読解力に直結
  • 第 5 章 超大国・アメリカと中国の関係を知ることが大事 — 米中対立の構造を地理・経済・軍事の三面から解説。日本への影響を中心に置いた解説
  • 第 6 章 歴史を振り返ると地政学がよくわかる — 第二次世界大戦とランドパワー・シーパワーの歴史的展開。大東亜共栄圏の地政学的解釈を含む
  • 第 7 章 未来の日本について考えてみよう — 軍隊を持たない日本の安全保障と国同士の非軍事的競争を考察。読後の問いを立てやすい締め章

ハイライト

  • 「地政学を理解することは、政治、経済の未来を読む力はもちろんのこと、今後何を学ぶのか、どこに投資するのか、どこに移住するのかなど、知識としてだけではなく、生きていくうえでさまざまな点に役立てることができます」(地政学が抽象的な学問ではなく個人の意思決定に直結するという本書の実用的立場を端的に示している)
  • 「グローバリゼーションが進み、海外とのつながりが強まったなかで、トランプ大統領のアメリカ・ファーストの政策やEUの極右政党の反移民の動き、中国の経済的・軍事的台頭などによる周辺国の囲い込みなど、ポピュリズムとナショナリズムによる脱グローバル化の動きも出てきています」(本書が扱う地政学的変化の背景を具体的な事例で示しており、なぜ今この本が必要かを伝える記述)

編集メモ

Qiita記事の言及なし・楽天ランキング情報なし。書誌情報のみからの判断。geopoliticsトピックの入門として位置付けられるが、外部シグナルが確認できないため supplementary とする

読む前に押さえておきたいこと

  • 世界地図を見て主要国の位置を概ね把握していること(中学校地理の水準で十分)
  • 近年の国際ニュース(米中関係・ロシア情勢・中東紛争)に漠然とした関心があること

学習のコツ

  • 第3章(核心概念)を先に読み、ランドパワー・シーパワー・バランス・オブ・パワーの三語を押さえてから第1章に戻ると、日本の地理的位置の意味が具体的に腑に落ちる
  • 第4〜5章は日々のニュース(北方領土・台湾海峡・ASEAN)を読みながら並行して参照すると、抽象論が現実に接続されて定着しやすい
  • 第6章の歴史回顧は、大学受験の日本史・世界史の知識がある読者なら既知の事実を地政学の枠で再解釈する体験として活用できる
  • 子ども向けと銘打っているが、社会人が地政学リスクという語を業務・投資文脈で使えるレベルに到達するための最短ルートとして使える
出版社による内容紹介

一見、難しいように思える「地政学」の基本をやさしく子どものみならず、大人にもわかりやすいように写真やイラストを用いながら、解説します。 地政学とは…地理的な条件が国家の政治・経済・軍事に与える影響を研究する学問。地理学と政治学を合成したもの。 地政学(ジオポリティクス)は、「地球の」を意味する「ジオ」と「政治学」を意味する「ポリティクス」の合成語で、「地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究する」という考え方です。 最近では「地政学的リスク」という言葉が頻繁に使われるようになっていますが、子どもはもちろんのこと、社会人でもその言葉は知っていても、その本質的な意味を理解している人はそれほど多くありません。 グローバリゼーションが進み、海外とのつながりが強まったなかで、トランプ大統領のアメリカ・ファーストの政策やEUの極右政党の反移民の動き、中国の経済的・軍事的台頭などによる周辺国の囲い込みなど、ポピュリズムとナショナリズムによる脱グローバル化の動きも出てきています。 「地理的な位置関係による、政治的や軍事的、社会的な緊張の高まりが、その地域や世界経済に与える悪影響」を指す地政学的リスクは、グローバル化が進んだ世界に生きる現代人にとって、有意義な視点を与えてくれるもので、その重要性は増すばかりです。 「地政学」を理解することは、政治、経済の未来を読む力はもちろんのこと、今後何を学ぶのか、どこに投資するのか、どこに移住するのかなど、知識としてだけではなく、生きていくうえでさまざまな点に役立てることができます。 ◆第1章 日本はどこにあるのか見てみよう 日本がどこにあるのか世界地図を眺めてみよう! 日本の地理的な特徴を考えてみよう…など ◆第2章 地政学ってなに? 今も昔も、みんなどう生き残るかがいちばん大事 地政学を知っておいたほうがいい理由…など ◆ 第3章 地政学で絶対にしっておくべき言葉 「ランドパワー」と「シーパワー」ってなんだ? 「バランス・オブ・パワー」がないと戦争が起こる! …など ◆第4章 最近のニュースから日本の地政学的リスクに見ていこう 日本の領土問題1ロシアが返してくれない北方領土 どうして遠く離れた中東に海上自衛隊は行くの…?など ◆ 第5章 超大国・アメリカと中国の関係を知ることが大事 日本はアメリカと中国という超大国に挟まれている アメリカと中国が仲が悪くなっている理由…など ◆ 第6章 歴史を振り返ると地政学がよくわかる 地政学に考えると歴史もわかりやすい! 第二次世界大戦前は「シーパワー」の時代だった 日本はランドパワーを「大東亜共栄圏」…など ◆第7章 未来の日本について考えてみよう 地政学を知らないと日本の未来は危ないかも! 国同士の戦いは「戦争」だけではない! 軍隊を持たない日本は攻められても大丈夫なの…?など

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

質問に答えるだけで、
あなたに合う専門書が見つかる

IT・デザイン・士業・医療・経理・教育・研究 ほか、あらゆる分野の専門書と 「読む順序」(学習ロードマップ)を収録。何を選べばいいか分からなくても、 いくつかの質問に答えるだけでたどり着けます。