ISBN 9784863543713

クラウドエンジニアの教科書

クラウドエンジニアの教科書
刊行
2022-09

概要

AWS・Azure・GCPを横断してクラウドの世界観と実務基礎を体系的に習得する

想定読者

クラウドを初めて学ぶITエンジニアや学生。AWSハンズオンなどの実践学習に入る前に概念的な地図を掴みたい人。また、各社クラウドの違いを整理したい人。

こんな人には向いていない

  • すでに特定クラウド(AWS等)の実務経験が1年以上あり、サービス間の設計判断を深堀りしたいエンジニアには基礎事項の比重が大きい
  • 特定ベンダーの認定資格(SAA/AZ-900等)の合格を直接の目標とする場合は、対応した公式ドキュメントや模擬試験集が適している
  • IaCやコンテナ技術を実装レベルで習得したい読者には、各章の説明が概念紹介にとどまるため発展書籍が別途必要になる

読了後にできるようになること

  • AWS・Azure・GCPの主要サービスをベンダー横断で比較し、それぞれの世界観の違いを説明できる
  • クラウドのユーザー管理と権限設計(IAM系)の基本概念を理解し、最小権限原則の意図を語れる
  • Infrastructure as Codeの目的とアプローチを理解し、手動構築との違いを業務文脈で説明できる
  • クラウド上でのコンテナ運用の全体像(オーケストレーション含む)を概念レベルで把握できる
  • クラウドシステムの費用構造(従量課金・リザーブド等)とコスト見積もりの考え方を理解できる
  • マルチクラウド構成とIaaS/PaaSの監視設計における選択肢を整理できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 クラウドの概要 — クラウドとは何かを定義から整理する入口。既知の人は流し読みでよい
  • 第 2 章 クラウドエンジニアの定義 — 職種・役割の輪郭を確認する章。キャリア方向性を考える際に参照価値がある
  • 第 3 章 クラウドの世界観 — 本書の核心。3大クラウドの思想的な違いを掴むのに最も価値が高い章
  • 第 4 章 クラウドのユーザー管理と権限設定 — IAM概念の基礎。実務で権限設計をする前に押さえておきたい
  • 第 5 章 クラウドの認定資格 — 学習ロードマップ設計の参考として利用できる
  • 第 6 章 クラウドを試してみる — ハンズオン前の準備として読むと実習の回収効率が上がる
  • 第 7 章 クラウドを使ったシステムの費用 — コスト見積もりの考え方。見積もり作業が発生する前に把握しておくと役立つ
  • 第 8 章 クラウド上でWindowsを扱う — Windows系業務システムのクラウド移行文脈で参照価値がある
  • 第 9 章 Infrastructure as Code — IaCの目的と全体像を概念から理解する章。実装は別書が必要
  • 第 10 章 クラウド上でコンテナを扱う — Dockerとオーケストレーションの概念整理。実践はKubernetes専門書へ
  • 第 11 章 マルチクラウド構成 — 複数クラウドを組み合わせる理由と課題を俯瞰できる
  • 第 12 章 IaaSやPaaSの監視 — 監視設計の入口として、何を監視すべきかの観点を整理できる

ハイライト

  • 他の本ではクラウドのすべてのサービスや機能を網羅的に説明しようとするあまり、ベンダーのマニュアルやカタログのような本になってしまっているように感じます。本書では網羅性よりは初学者にとって特に大事な事象に関してわかりやすさに重きをおいて執筆しています(著者が本書の設計思想を自ら語っている箇所。他のクラウド書籍との差別化軸が最も明確に表れている)
  • 世界3大クラウドであるAWS、Azure、およびGCPをできるだけ公平に扱って執筆しました。各社クラウドの違いについて知りたいという方も本書は適していると思います(3大クラウドを横断比較できる点が本書の希少性。ベンダー横断の視点を持ちたい入門者に刺さる根拠)
  • レベル感としてはかなり入門的ですが、よく纏まっているしサラッと読めるので、実際にAWSハンズオンなどをやる前に(あるいは並行して)読んでおいて良さそう(実際にSE3年目で読んだ読者による、本書の使いどころの的確な言語化)

外部からの言及

  • 1941 likesを集めた技術書推薦リスト記事がクラウド開発セクションで本書を選出しており、エンジニア向けの入門クラウド書として認知されていることが確認できる(qiita)
  • SE1〜3年目のエンジニアが読んだ技術書記録に収録されており、2011年刊の旧来クラウド入門書の現代的代替として位置づけられている。読者評価としては入門度が高く読みやすい点が評価される一方、深さよりも概観を重視した設計であることも明示されている(qiita)

編集メモ

Qiita検索で本書を明示的に言及する記事は3件確認(うち1件は1941 likesの技術書90選リスト、1件は275 likesの1年目読書記録、1件は80 likesの3年目読書記録)。単独で深く論じた記事はなく、推薦リストへの収録と代替書籍として言及されるにとどまる。2022年9月刊行で外部シグナルの蓄積は限定的。

読む前に押さえておきたいこと

  • LinuxコマンドラインとSSH接続の基礎操作ができること
  • TCP/IPネットワークの基本概念(IPアドレス・ポート・DNS等)を知っていること
  • 特定の前提クラウド経験は不要。オンプレミスとクラウドの区別が曖昧な状態からでも読み始められる

学習のコツ

  • CHAPTER 1〜3を通読してクラウドの概念的な地図を掴んでから、興味のある章(IaC・コンテナ・監視等)を選んで読む順序が効率的。全章を順番通りに読む必然性は低い
  • CHAPTER 9(IaC)とCHAPTER 10(コンテナ)は概念整理として有用だが、実装スキルは本書だけでは補えない。読了後にTerraform入門書やDocker/Kubernetes専門書へ接続することを前提に読むと期待値が合う
  • 3大クラウド横断の比較視点は本書の最大の強み。CHAPTER 3を読んだ後にクラウドベンダーの公式無料ハンズオンを試すと、世界観の理解が一段深まる
  • 費用感覚(CHAPTER 7)は実務でも見落とされがちな領域。ハンズオン環境を立ち上げる前に読んでおくと、コスト面の失敗を避けやすい
出版社による内容紹介

本書はクラウドを学ぶ際に一番最初に読むのに適した本を目指して執筆しました。クラウドサービスについて一通り説明をしているのはもちろんのこと、他の本では省かれるような周辺知識でも、初学者が知っておくべきことについてはきちんと盛り込んで丁寧に説明するよう心掛けました。 クラウドについて書かれた本は山ほどありますが、他の多くの本ではクラウドのすべてのサービスや機能を網羅的に説明しようとするあまり、クラウドの概要や学び方について理解してもらうための本というよりはベンダーのマニュアルやカタログのような本になってしまっているように感じます。本書では網羅性よりは初学者にとって特に大事な事象に関してわかりやすさに重きをおいて執筆しているため、クラウドのすべてのサービスや機能を紹介しきれているわけではありません。その代わりクラウドの世界観や最初のとっかかりを知るための本としては他のどの本よりも優れていると自負しています。 本書では世界3大クラウドであるAWS(Amazon Web Services)、Azure(Microsoft Azure)、およびGCP(Google Cloud Platform)をできるだけ公平に扱って執筆しました。各社クラウドの違いについて知りたいという方も本書は適していると思います。 ■目次 CHAPTER 01 クラウドの概要 CHAPTER 02 クラウドエンジニアの定義 CHAPTER 03 クラウドの世界観 CHAPTER 04 クラウドのユーザー管理と権限設定 CHAPTER 05 クラウドの認定資格 CHAPTER 06 クラウドを試してみる CHAPTER 07 クラウドを使ったシステムの費用 CHAPTER 08 クラウド上でWindowsを扱う CHAPTER 09 Infrastructure as Code CHAPTER 10 クラウド上でコンテナを扱う CHAPTER 11 マルチクラウド構成 CHAPTER 12 IaaSやPaaSの監視

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

質問に答えるだけで、
あなたに合う専門書が見つかる

IT・デザイン・士業・医療・経理・教育・研究 ほか、あらゆる分野の専門書と 「読む順序」(学習ロードマップ)を収録。何を選べばいいか分からなくても、 いくつかの質問に答えるだけでたどり着けます。