ISBN 9784866161686

学校が求めるスクールカウンセラー 改訂版 : アセスメントとコンサルテーションを中心に

学校が求めるスクールカウンセラー 改訂版 : アセスメントとコンサルテーションを中心に
出版社
遠見書房
刊行
2023-03

概要

アセスメントとコンサルテーションを軸に学校現場で機能するSCの動きを習得する

想定読者

現職のスクールカウンセラー(SC)、またはSC着任を控えた公認心理師・臨床心理士

こんな人には向いていない

  • 心理職の国家試験合格を主目的とする学生には、試験対策としての体系的な心理理論解説は本書に含まれない
  • 面接技法や心理療法の基礎から学び直したい初学者には、本書は現場経験を前提とした記述が多い
  • 教育行政・学校管理職として制度設計や政策立案の知識を深めたい読者には、現場実践の比重が大きすぎる

読了後にできるようになること

  • 学校コミュニティ全体を対象とするアセスメントの視点と、SCとしての動き方の原則を習得できる
  • コンサルテーション(担任・管理職・保護者等との協働支援)の考え方と実践的な進め方を理解できる
  • 不登校・いじめ・非行・虐待・特別支援教育・学校危機・デジタルメディア問題の各領域における対応の要点を把握できる
  • 教育基本法・学校教育法・学校保健安全法・公認心理師法・少年法・いじめ防止対策法等の法的枠組みをSCの職務の文脈で理解できる
  • 守秘義務・情報共有・記録の取り方について、学校現場特有の倫理的判断基準を習得できる
  • 保護者・関係機関との連携やリソース発掘の具体的な方法を知ることができる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 学校における心理職の役割─スクールカウンセラーの現在とこれから — SC制度の現状と今後の展望を概観する導入章。着任直前の読者はここから現場の文脈と期待される役割を把握できる
  • 第 2 章 公立学校スクールカウンセラー等活用事業の歴史と変遷 — SC制度が30年かけてどのように整備されてきたかを時系列で押さえる。制度の背景を知ることで現場の慣行の理由が見えてくる
  • 第 3 章 スクールカウンセラーをめぐる法的枠組み — 教育基本法・学校保健安全法・公認心理師法・少年法・いじめ防止対策法など多数の関連法令を整理。職務上の判断根拠として繰り返し参照できる章
  • 第 4 章 学校コミュニティのなかで─アセスメントとコンサルテーション — 本書の中核をなす章。学校コミュニティの理解とSCの動き方の原則が示されており、第5〜7章を読む前に必ず押さえておく
  • 第 5 章 子どもの困りごとを巡って─アセスメントと対応 — 不登校・いじめ・非行・虐待・特別支援教育・学校危機・デジタルメディア関連の7領域を横断。現場で問題が発生したときに該当節を引く辞書的な活用が有効
  • 第 6 章 スクールカウンセリングにおける守秘義務と記録について — 学校環境特有の守秘義務の扱いと記録の実務を扱う。情報提供書の書き方資料と合わせて読むと実践に直結する
  • 第 7 章 お便り発行の目的と工夫─学校状況をアセスメントしながら — 広報的な発信がアセスメントと連動する視点を提供。他のSCとの差別化になる実践的な知見
  • 第 8 章 SCによる全員面接 — 第3部(歩みと展望)の核心章。全員面接という積極的なアウトリーチの実践と意義を論じる。SCとしての活動の幅を広げたい読者に特に有益

ハイライト

  • 学校臨床心理の知と技とこころについて分かりやすく書かれたSC必携の書 本書は,スクールカウンセラーのベテランたちによって書かれたスクールカウンセリングの実用書です(現場ベテランによる共著という構成と実用書という性格が端的に示されており、本書の立ち位置を最もよく表している)
  • スクールカウンセリングの実践のなかでも必須である《アセスメント》と《コンサルテーション》をキーワードに,学校が求めるカウンセラーの動きとはなにかを整理して具体的に提示。スクールカウンセリングの必携書となっています(2本の柱(アセスメントとコンサルテーション)を中心に学校側の視点から求められるSCの機能を整理するという本書の編集意図が明瞭に示された箇所)

編集メモ

Qiita 記事 0件 / 累計 likes 0 / 楽天ランキング情報なし。スクールカウンセラー専門職向けの専門書であり、IT技術系の外部シグナルは存在しない。書誌情報のみによる判定

読む前に押さえておきたいこと

  • 心理面接の基礎的な理解(カウンセリングの基本的な進め方の概念程度)
  • 学校教育制度の基礎的な知識(学校保健安全法や特別支援教育の概念程度でよい)

学習のコツ

  • 第4章(アセスメントとコンサルテーション)を本書の中心と位置づけ、着任前後に繰り返し読み直すと日常の判断に応用しやすい
  • 第5章は7つの問題領域が独立した節構成になっているため、現場で問題が生じた際に該当節だけ参照する使い方が現実的
  • 第3章(法的枠組み)は通読時に全部記憶しようとせず、関連する事案が生じた際に該当法令の節を引く辞書として使う方が定着しやすい
  • 本書はベテランSCの共著書であるため、各章の著者の専門的背景を意識して読むと、記述のニュアンスや判断の根拠がより鮮明になる
出版社による内容紹介

学校臨床心理の知と技とこころについて分かりやすく書かれたSC必携の書 本書は,スクールカウンセラーのベテランたちによって書かれたスクールカウンセリングの実用書です。スクールカウンセリングの実践のなかでも必須である「アセスメント」と「コンサルテーション」をキーワードに,“学校が求めるカウンセラーの動きとはなにか”を整理して具体的に提示。スクールカウンセリングの必携書となっています。 刊行から10年,好評につき,大幅ページ増の改訂版を刊行しました。 第1部 なぜスクールカウンセラーは必要とされたのか 第1章 学校における心理職の役割─スクールカウンセラーの現在とこれから 村瀬嘉代子 第2章 公立学校スクールカウンセラー等活用事業の歴史と変遷 石川悦子 第3章 スクールカウンセラーをめぐる法的枠組み─教育基本法・学校教育法・学校保健安全法・公認心理師法・少年法・いじめ防止対策法ほか関連法令 杉原紗千子・柴田恵津子 第2部 学校アセスメントのあり方─学校コミュニティのなかでスクールカウンセラーはどう動けば良いのか 第4章 学校コミュニティのなかで─アセスメントとコンサルテーション 1学校におけるアセスメントとコンサルテーションとは 柴田恵津子 2学校コミュニティの理解とスクールカウンセラーの動き方 柴田恵津子・奥村八重子 資料 スクールカウンセラー活動に当たっての点検事項─相談室運営の枠組み作り 東京学校臨床心理研究会アドバイザーチーム 第5章 子どもの困りごとを巡って─アセスメントと対応 1不登校問題 宮田葉子・杉原紗千子・柴田恵津子 2いじめ問題 植山起佐子 3非行問題 杉原紗千子・横山典子 4虐待問題 吉田章子・横山典子 5特別支援教育 鈴村眞理 6学校危機への対応 石川悦子・柴田恵津子・鈴村眞理 7デジタルメディア関連問題 斯波涼介・上野綾子 8リソースを見つけ出して活用しよう─保護者や関係機関等との連携 上野綾子 第6章 スクールカウンセリングにおける守秘義務と記録について 梅津敦子 資料 情報提供書の書き方 上野綾子・鈴村眞理 第7章 お便り発行の目的と工夫─学校状況をアセスメントしながら 吉田章子 第3部 スクールカウンセリングの歩みと展望 第8章 SCによる全員面接 尾形剛・石川悦子

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