ISBN 9784868010722

サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法

サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法
出版社
飛鳥新社
刊行
2025-03

概要

データ分析でプレミアリーグ優勝を掴んだリバプールの戦略的内幕を読む

想定読者

スポーツアナリティクスに関心のある社会人、データ分析のビジネス応用に興味があるプロフェッショナル、サッカー戦術とデータの接点を深く理解したいサッカーファン

こんな人には向いていない

  • サッカーのルールや基本戦術をまだ把握していない初学者には、分析の前提となる文脈が理解しにくい
  • 選手の技術論や戦術図解を期待する読者には、本書の中心はデータモデリングの思想と移籍判断の意思決定にある
  • 数理的な概念(ポゼッション価値やゴール期待値の導出)を詳細な数式で学びたい研究者には、一般書としての記述に留まる

読了後にできるようになること

  • ゴール期待値(xG)の正しい解釈と、それを用いたチーム力の定量化手法
  • ポゼッションがいかに得点確率と結びつくかという統計的なモデルの考え方
  • 移籍市場でデータ分析が果たす役割:選手評価・クラブスタイル適合・年俸妥当性の判断プロセス
  • 監督の貢献度をデータで分離する方法と、その限界
  • ホームアドバンテージやロナウド対メッシ比較といったサッカーの定番論争を科学的に扱う思考枠組み
  • データ分析が現場抵抗に直面したとき組織でどう合意を形成するか、という実践知

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 最強チームへの道のり — リバプール再建の経緯を追うナラティブ部分。分析の実務感よりもドラマとして読めるため、データ分析に馴染みがない読者でも入りやすい
  • 第 2 章 私がデータ分析のプロになるまで — ケンブリッジ物理学博士がなぜサッカーに転じたかのキャリア記述
  • 第 3 章 まだ来ぬ赤い夜明け――リバプールでの幕開けと苦闘 — 組織内でデータ分析が受け入れられるまでの抵抗と合意形成のリアルな描写
  • 第 4 章 ヘビーメタル・フットボール――クロップ登場
  • 第 5 章 大いなる成功――チーム史上初のプレミア制覇
  • 第 6 章 ギャンブルとデータ革命
  • 第 7 章 ゴール期待値について正しく考察する — xG の本質的な解釈を扱う。スポーツアナリティクスに関心のある読者には最も実践的な章
  • 第 8 章 サッカーは『ポゼッション』で決まるのか — ポゼッション神話への統計的反論。データの誤用を防ぐ視点として汎用性が高い
  • 第 9 章 選手をどこまでも追いかけ、丸裸にせよ — 個人評価モデルの考え方。移籍判断でデータがどう使われるかが最も具体的に示される章
  • 第 10 章 投資のルール――移籍金と年棒の裏にある真実
  • 第 11 章 『いい監督』『駄目な監督』はどう見分けるのか — 監督効果をチーム力から統計的に分離する試みで、最も議論を呼ぶ章
  • 第 12 章 史上最高の選手はクリスティアーノ・ロナウドかメッシか
  • 第 13 章 シマウマは家畜化できない――なぜ移籍は失敗するのか
  • 第 14 章 ホームとはゴール確率が30パーセント増す場所である
  • 第 15 章 データは使い方を間違えると仇になる — 過信・誤用・バイアスへの警告。データ活用の実務で必読の節
  • 第 16 章 統計データと原油――サッカーの未来はどうなる?

ハイライト

  • 私には持論がある。そのスポーツの質は、データ分析が競技をより面白くしているか、つまらなくしているかで測ることができる。もちろんフットボールは最高のスポーツで、現在のところデータ分析によって競技は向上してきた(著者の問題意識が端的に示された冒頭の一節で、本書全体の立場を代表する)

外部からの言及

  • データの主な価値は試合中のリアルタイム指示ではなく移籍市場にある、という本書の核心を複数の書評者が共通して指摘しており、データ分析への過剰な期待を適切に修正する書として評価されている(note)
  • 人間と機械の役割分担、すなわちデータが確率を示し人間が最終判断を下すという構造への洞察が、サッカー以外のビジネス文脈でも通じると受け止められており、データ活用に悩む実務者からの共感が見られる(note)
  • サッカーの基礎知識は持つがデータ分析に不慣れな読者から、内容が高度すぎて途中で断念したという声も存在する。前提知識のない状態で手に取ると400ページ超の分量と相まって消化が難しい(note)

編集メモ

Qiita 言及なし / note.com で発売後3〜6か月以内に複数の書評記事が公開(うち1本は13 likes、別途有料記事あり) / 楽天ブックスで星4.5(6件) / 2025年3月発売で即重版。Qiita likes 基準には達しないが、一般読者層での評価が高く実務・教養向け良書と判断

読む前に押さえておきたいこと

  • プレミアリーグの主要クラブとクロップ政権下のリバプール史を大まかに把握していること(登場人物の文脈理解に必要)
  • 高校数学レベルの確率・統計の直感的理解(数式は登場しないが、パーセンテージの解釈に慣れていると読みやすい)
  • xG(ゴール期待値)という指標の存在を知っている程度の予備知識があるとパート2への入りがスムーズになる

学習のコツ

  • パート1(1〜5章)はリバプール再建のノンフィクションとして読めるため、データ分析に馴染みがなくても通読できる。まずここを楽しみ、パート2以降の分析概念を受け取る準備として機能させると良い
  • 7章(ゴール期待値)と8章(ポゼッション)は、現代サッカー中継の解説で登場する指標の背景理解に直結する。試合観戦前後に参照すると定着しやすい
  • 11章(監督評価)は最も議論的な章で、著者自身も限界を認めている。鵜呑みにせず批判的に読む素材として扱うと思考の深まりが得られる
  • 日本版特別加筆の遠藤航・南野拓実の分析は、海外クラブでプレーする日本人選手をデータでどう評価するかの具体例として興味深い。この章を起点に本編に戻ると理解が深まる
出版社による内容紹介

発売即重版! リバプール大躍進の立役者が データ戦略を完全公開 監修・木崎伸也が太鼓判! 「現代サッカーを語るうえで必読の書」 これは、サッカー版の『マネー・ボール』だ! くすぶっていた名門チームは いかにデータを駆使して プレミアリーグ優勝を手にできたのかーー ケンブリッジ大物理学博士号を持ち 「リバプールの頭脳」とまで呼ばれた 元リサーチ・ディレクターが データ革命の内幕をすべて明かす! これが、世界最高レベルのサッカーの見方だ! ◎統計学的アプローチがマネーゲームに勝った! ーーリバプール優勝までの全貌 ◎ サッカーはポゼッションで決まる? シュート力を正確に測る方法は? 勝ち点には表れないチーム力とは? ーーあらゆる要素を徹底的に数値化する方法 ◎史上最高の選手はクリスティアーノ・ロナウドかメッシか?  監督はどのくらい重要? ホームゲームはどの程度有利? ーーサッカーの「究極の疑問」を科学的に解く ◎日本版向けに特別加筆! ーー代表選手の遠藤航、南野拓実について論評! サンデー・タイムズ紙、 フィナンシャル・タイムズ紙、 テレグラフ紙で ブック・オブ・ザ・イヤーに輝いた 英ベストセラーが日本上陸! 「私には持論がある。“そのスポーツの質は、データ分析が競技をより面白くしているか、つまらなくしているかで測ることができる”。 もちろんフットボールは最高のスポーツで、現在のところデータ分析によって競技は向上してきた。その内実を見ていこう。」(1章より) 監修者序文 パート1 プレミアリーグで優勝する方法 第1章 最強チームへの道のり 第2章 私がデータ分析のプロになるまで 第3章 まだ来ぬ赤い夜明けーーリバプールでの幕開けと苦闘 第4章 ヘビーメタル・フットボールーークロップ登場 第5章 大いなる成功ーーチーム史上初のプレミア制覇 パート2 誰も知らなかったサッカーの本当の仕組み 第6章 ギャンブルとデータ革命 第7章 「ゴール期待値」について正しく考察する 第8章 サッカーは「ポゼッション」で決まるのか 第9章 選手をどこまでも追いかけ、丸裸にせよ 第10章 「投資」のルール --移籍金と年棒の裏にある真実 パート3 サッカーの「究極の疑問」を科学的に解く 第11章 「いい監督」「駄目な監督」はどう見分けるのか 第12章 史上最高の選手はクリスティアーノ・ロナウドかメッシか 第13章 シマウマは家畜化できないーーなぜ移籍は失敗するのか 第14章 ホームとはゴール確率が30パーセント増す場所である 第15章 データは使い方を間違えると仇になる 第16章 統計データと原油ーーサッカーの未来はどうなる? おわりに データ革命ブームにひと言 特別寄稿 日本語版に寄せて

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