ISBN 9784873118260
直感 Deep Learning : Python×Kerasでアイデアを形にするレシピ
- 出版社
- オライリー・ジャパン
- 刊行
- 2018-08
概要
Keras と Python でディープラーニングの多様なモデルを素早く実装する
想定読者
ニューラルネットワークの基礎とPython 3 をひと通り理解しており、画像認識・NLP・強化学習など複数領域のモデルをコードベースで素早く試したいプログラマやデータサイエンティスト
こんな人には向いていない
- ディープラーニングの数学的背景(逆伝播の導出・損失関数の設計論)を体系的に理解したい人には別書が必要
- すでにKerasを実務で使いこんでいるエンジニアには、本書のチュートリアル比重が大きく感じられる
- Python やニューラルネットワークの基礎が未習得の段階では、説明の端折りに追いつけない箇所がある
読了後にできるようになること
- Keras の API 設計(Sequential / Functional API)とレイヤの組み合わせ方を実装から理解できる
- CNN による画像識別モデルを一から組んで動かせる
- GAN と WaveNet の基本構造をコードで把握し、画像生成・音声合成の入り口に立てる
- Word Embedding と RNN を組み合わせた自然言語処理モデルを実装できる
- 強化学習エージェントとゲーム AI の仕組みを実例コードで確認できる
- TensorFlow バックエンドを意識しつつ Keras で高速プロトタイピングする進め方を身につけられる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 ニューラルネットワークの基礎 — 本書の前提整理章。既知の人は速読でよい
- 第 2 章 Keras のインストールと API — Sequential / Functional API の使い分けを把握する重要章
- 第 3 章 畳み込みニューラルネットワーク(CNN) — 画像識別の実装例が最も充実しており、実務直結度が高い
- 第 4 章 GAN と WaveNet — 生成モデルの全体像を掴む章。数学的詳細は別書で補完推奨
- 第 5 章 Word Embedding — Word2Vec の概念と実装をセットで学べる
- 第 6 章 リカレントニューラルネットワーク(RNN) — テキスト生成・系列予測の実装例を含む
- 第 7 章 多様なディープラーニングモデル — 各種アーキテクチャの比較概覧として参照価値あり
- 第 8 章 AI ゲームプレイ — 強化学習とゲーム AI を Keras で実装する実験的な章
- 第 9 章 まとめ — 各章の要点と次のステップへの指針
ハイライト
- 数式はなるべく使わずにコードと図で説明します。ニューラルネットワークおよびPython 3の基本を理解している人であれば誰でも始めることができます。(本書のスタンス(数式より実装優先)が端的に示されており、対象読者の輪郭を最も明確にする一文)
- 自然言語処理、画像識別、画像生成、音声合成、テキスト生成、強化学習、AIゲームプレイなどさまざまなモデルをPythonとKerasで実装します。(網羅する応用領域の広さが購入判断のカギになるため、範囲感を伝える引用として選定)
外部からの言及
- Docker や Anaconda 環境でサンプルコードを動かす際にコード例の細部に手直しが必要なケースがあるという実体験が報告されており、環境構築に一定の工数を見込む必要があると示唆されている(qiita)
- E 資格対策の文脈では「実装に慣れる」目的で推薦されるが、試験の中心教材は「ゼロからつくる Deep Learning」シリーズとされており、本書は補助的な位置づけで紹介されることが多い(qiita)
- 機械学習エンジニアへの転身を試みた実践者の間では、業務上必要になった分野のコードを参照する「辞書的な使い方」をされているケースが見られ、通読よりも目的別参照に向いているという使われ方が確認できる(qiita)
編集メモ
Qiita 直接引用 2 件(likes 合計 50)。言及は主に参考文献リストとして掲載される形式が多く、本書単体を詳細に解説する記事は少ない。Keras が TensorFlow 2.x に統合された 2019 年以降は新規言及が減少傾向にあり、補完的な選択肢として位置付けるのが適切
読む前に押さえておきたいこと
- Python 3 の基本構文とライブラリインポートの仕組み
- ニューラルネットワークの基本概念(層・活性化関数・損失関数の意味)
- NumPy / Pandas による配列操作の基礎
- pip / conda を使った Python 環境構築の経験
学習のコツ
- 1〜2 章は環境確認と API 概要のみ。Python と Keras の基礎が既にある人は流し読みして 3 章(CNN)から本格的に読み始めると時間を節約できる
- 各章のサンプルコードは GitHub リポジトリで公開されているため、手元で動かしながら読む。特に GAN・RNN 章はコードを変えて出力の変化を観察することで理解が定着しやすい
- Keras は TensorFlow 2.x に統合されているため、本書のコードを現在の環境で動かす場合は import 文を
from tensorflow import kerasに読み替える必要がある。その差分を意識して読むと、フレームワーク変遷への理解も深まる - 数学的な裏付けが必要と感じた章(GAN・強化学習)は、並行して「ゼロから作る Deep Learning」シリーズを参照すると補完効果がある
出版社による内容紹介
人気フレームワークKerasの解説書! 直感的かつ短いコードでアイデアを形にできるKerasはTensorFlowのラッパーとして大人気のライブラリです。本書でもTensorFlowをバックエンドとして使用し、自然言語処理、画像識別、画像生成、音声合成、テキスト生成、強化学習、AIゲームプレイなどさまざまなモデルをPythonとKerasで実装します。対象読者は、各種のディープラーニングを素早く実装したいプログラマー、データサイエンティスト。ディープラーニングを支える技術の速習にも好適です。数式はなるべく使わずにコードと図で説明します。ニューラルネットワークおよびPython 3の基本を理解している人であれば誰でも始めることができます。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。