ISBN 9784873905884

リズムワークブック生徒用

リズムワークブック生徒用
著者
江口寿子
刊行
1998-12

概要

4種類の音符を動物比喩で体験的に習得するリズム教材

想定読者

ピアノや音楽のレッスンを受けている幼児〜小学校低学年の生徒、およびリズム読みの基礎から段階的に指導したい音楽教師

こんな人には向いていない

  • 音符の識別・音価の基礎をすでに習得している小学校中学年以上の生徒には、導入から積み上げる本書の構成は冗長になる
  • 楽典の理論体系(記譜法・拍子記号・音程・和音)を体系的に学びたい読者には扱う内容が4種類の音符と音価に絞られており範囲が狭い
  • 楽器の奏法習得を主目的とする教材ではないため、ピアノ演奏技法そのものを求める学習者の主教材としては向かない

読了後にできるようになること

  • 連桁(8分音符相当)・4分音符・2分音符・全音符の4種類の音符を、動物の動きのイメージと結びつけて視覚・聴覚の両面から識別できる
  • 4種類の音符を聴いて弁別し、正しい音符絵・音符記号と一致させる聴覚と視覚の協応力を養える
  • 音符の音価(おむすびの数の比喩)を通じて、各音符の長さの相対的な関係を直感的に理解できる
  • 拍感覚を意識しながらリズムを聴き、どこまで音が続くかを正確に判断する力が身につく
  • 複数の音符を組み合わせたリズムパターンを自分で創作し、楽譜に書き起こす基礎を習得できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 連桁(ねずみ)と4分音符(いぬ)の導入 [Unit 1-9] — 導入から始まり、連桁(ねずみ)と4分音符(いぬ)のイメージ・動き・比較・弁別・順序識別へと段階的に展開する。音符概念に初めて触れる段階の核心
  • 第 2 章 2分音符(うし)と全音符(ぞう)の導入と4種類の総合 [Unit 10-18] — 2分音符(うし)と全音符(ぞう)を加え、4種類の音符を組み合わせた動き・比較・弁別・順序識別へと発展する。Unit 15〜18の4種類同時弁別が識別力定着の要
  • 第 3 章 リズムの組み合わせと音価の導入 [Unit 19-26] — 4種類を組み合わせたリズムパターンとリズム絵の対応、お弁当・おむすびの比喩による音価概念の導入、拍感覚の確立(Unit 25)を含む発展フェーズ
  • 第 4 章 拍感覚・音符とリズムの一致・創作・まとめ [Unit 27-36] — リズム創作(Unit 27・32)、音符と音価の一致確認、音符の書き取り(Unit 33)、総合まとめ(Unit 34)、練習問題(Unit 35)、リズム楽器づくり(Unit 36)という実践・まとめフェーズ

ハイライト

  • ふたごのねずみがちゅちゅ(連桁のイメージ)、ふたごのねずみがはしります(連桁の動き)、いぬがわん(4分音符のイメージ)、いぬがあるきます(4分音符の動き)(連桁と4分音符を動物のイメージと結びつける本書の教授法の核心。音符の長さを動物の動きの速さで体感させる独自の設計)
  • おべんとうのおおきさをくらべてみましょう(音価の導入)、どのどうぶつのおべんとうばこでしょう(音符絵と音価の結びつけの導入)、おむすびのかずをかぞえてみましょう(音符絵と音価の結びつけ)(音価という抽象概念をお弁当のおむすびの数に置き換えて教える、幼児の理解に配慮した教授法の要点)

編集メモ

Qiita言及記事0件・楽天ランキング情報なし。外部シグナルが確認できない音楽教育専門の生徒用ワークブック。1998年刊行であり音楽教室での継続的な使用実績が推定されるが、定量指標に基づく判定では supplementary とする

読む前に押さえておきたいこと

  • 特別な予備知識は不要。指導者が口頭で動物の声や動きを示せれば、文字が読めない幼児でも使用できる設計になっている
  • 生徒が多い・少ない・同じといった量の比較を感覚的に理解していると、Unit 21〜24の音価導入がスムーズに進む

学習のコツ

  • Unit 1〜9の連桁(ねずみ)と4分音符(いぬ)の活動は、実際に身体を動かしながら取り組むと音符のイメージが定着しやすい。指導者はUnit 6の『ねずみといぬになりましょう』で生徒に動物ごとの動き方を表現させると理解が深まる
  • Unit 21〜24の音価導入(おむすびの比喩)は抽象度が上がる箇所。実際におむすびの絵や実物を使って『4分音符1個=おむすび1個分』という対応を視覚的に示すと、数の概念が弱い幼児でも理解しやすい
  • Unit 27・32のリズム創作は正解がない活動のため、生徒が書いたリズムを拍手や楽器で実際に演奏して聞かせることが定着の鍵になる
  • Unit 36のリズム楽器づくりはUnit 1〜35の学習を終えてから取り組むと、作った楽器を使いながら学習全体を振り返る機会になる
出版社による内容紹介

1:のぞいているのは なにでしょう(導入) 2:ふたごのねずみが ちゅちゅ(連桁のイメージ) 3:ふたごのねずみが はしります(連桁の動き) 4:いぬがわん(4分音符のイメージ) 5:いぬがあるきます(4分音符の動き) 6:ねずみといぬに なりましょう(連桁と4分音符の動き) 7:ねずみといぬを くらべてみましょう(連桁と4分音符と音符絵の結びつけ) 8:どちらが きたのでしょう(連桁と4分音符の弁別) 9:どんなじゅんばんで きたのでしょう(連桁と4分音符の順序の弁別) 10:うしがもお(2分音符のイメージ) 11:うしがゆっくりあるきます(2分音符の動き) 12:3つのどうぶつに なりましょう(連桁と4分音符と2分音符の動き) 13:ぞうが ぱああお(全音符のイメージ) 14:ぞうが ゆっくりゆっくり あるきます(全音符の動き) 15:4つのどうぶつに なりましょう(連桁と4分音符と2分音符と全音符の動き) 16:4つのどうぶつを くらべてみましょう(連桁と4分音符と2分音符と全音符と音符絵の結びつけ) 17:なにが きたのでしょう(連桁と4分音符と2分音符と全音符の弁別) 18:どんなじゅんばんで きたのでしょう(連桁と4分音符と2分音符と全音符の順序の弁別) 19:どんなりずむに なるでしょう(連桁と4分音符と2分音符と全音符を組合わせたリズム 20:どちらが きこえたのでしょう(リズムとリズム絵の結びつけ) 21:おべんとうのおおきさを くらべてみましょう(音価の導入) 22:どのどうぶつの おべんとうばこでしょう(音符絵と音価の結びつけの導入) 23:おむすびのかずを かぞえてみましょう(音符絵と音価の結びつけ) 24:いくつおむすびを たべるのでしょう(音符と音価の結びつけ導入) 25:どこまで きこえましたか(拍感覚の確立) 26:どちらが きこえたのでしょう(リズムと音符の結びつけ) 27:りずむを つくりましょう(リズムの創作) 28:どれと どれが あうでしょう(音符と音価の一致) 29:どこまで きこえましたか(拍感覚の確立) 30:どちらが きこえたのでしょう(リズムと音符の一致) 31:どちらが きこえたのでしょう(リズムと音符の一致) 32:りずむを つくりましょう(リズムの創作) 33:おんぷを かきましょう(音符の識別) 34:いろいろなりずむを たたいてみましょう(まとめ) 35:練習問題 36:りずむがっきを つくりましょう

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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