ISBN 9784875251972
なるほど虚数 : 理工系数学入門
概要
虚数を軸に微分方程式・量子力学・フーリエ変換を一本の筋で理解する
想定読者
大学理工系学部で複素数を学んだが、その物理・工学への接続に腑落ちしていない学部生・社会人エンジニア
こんな人には向いていない
- 高校数学レベルの複素数すら未修の読者には説明の前提が不足しており、先に基礎教材が必要
- 量子力学やフーリエ解析を深く網羅したい大学院生には各分野の専門書のほうが適切
- 数学の厳密な証明や公理系を重視する読者には、簡潔さを優先した本書の記述スタイルが物足りない可能性がある
読了後にできるようになること
- 複素数・虚数が物理・工学で自然に現れる必然性と、実数系では表しにくい現象を扱える理由
- 虚数を介して微分方程式の解の構造(指数関数・三角関数の関係)を直感的に把握する方法
- フーリエ変換において複素指数関数表現がなぜ有効か、信号処理の文脈で説明できる
- 量子力学の波動関数における複素数の役割と、確率振幅の解釈の基礎
- オイラーの公式を出発点に数学的構造を横断して体系的に理解する読み方
ハイライト
- 虚数に的を絞った理工系のための簡潔で見事な数学入門書。物理学・工学の基本と虚数との関係を解説し、微分方程式、量子力学、フーリエ変換などを修得する。(本書が扱う領域の広さと、それを虚数という単一のテーマで束ねる構成の特徴が端的に示されている)
外部からの言及
- Booklog 上の読者レビューでは、複素数・複素関数の参考書を複数読んだ後に本書を読み、点々と理解していた定理が結ばれる感覚を得たという声がある。広範な内容を1,800円程度でカバーする手頃さも評価されている(other)
編集メモ
Qiita 言及 0件 / Booklog 登録 24件・評価 3.83/5(6件)。外部シグナルが限定的なため supplementary と判定。読者レビューでは散発的だった理解が本書で繋がったという声があり、ニッチだが特定の学習段階には有効
読む前に押さえておきたいこと
- 高校数学レベルの複素数(実部・虚部・複素平面)の基礎知識
- 大学1〜2年レベルの微積分(指数関数・三角関数の微分・積分)
- 線形代数の基礎(ベクトル・行列の概念)があると量子力学章がより読みやすい
学習のコツ
- まずオイラーの公式の導出を追うことを優先し、そこから各章(微分方程式・フーリエ変換・量子力学)への接続を確認する読み方が定着しやすい
- 各トピックは独立して参照できる構成なので、自分の業務や学習で直近必要な章から読み始めても理解が成立する
- 章末に数式演習がある場合は、手を動かして計算を追うことで虚数の操作感が定着する。読むだけでなく計算ノートと併用するのが効果的
- 量子力学・フーリエ変換の章は、別途その分野の専門書と並行して参照することで、本書の簡潔な説明が補助的なロードマップとして機能する
出版社による内容紹介
虚数に的を絞った理工系のための簡潔で見事な数学入門書。物理学・工学の基本と虚数との関係を解説し、微分方程式、量子力学、フーリエ変換などを修得する。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。