ISBN 9784907892043
こども漢方
- 著者
- 草鹿砥 宗隆/佐藤 大輔
- 出版社
- 源草社
- 刊行
- 2015-06
概要
小児科領域における漢方医学の症例別アプローチを習得する
想定読者
漢方に関心を持つ小児科医・一般科医、および薬剤師・保育・育児の場で漢方を活用したい医療従事者
こんな人には向いていない
- 漢方の基礎理論(陰陽・五行・証)を全く学んだことがない医療従事者には、証の判断場面で前提知識不足を感じる可能性がある
- 成人漢方の処方選択ガイドを求めている読者には対象が小児に限定されているため適合しない
- 薬膳・食事療法の書籍として期待する場合、本書の中心は医療現場での症例と服薬指導であり、レシピ集としての比重は小さい
読了後にできるようになること
- 発熱・便秘・下痢・食欲不振・皮膚症状・夜泣きなど小児の主要症状ごとに、西洋医学との対比で漢方的アプローチを選択できる
- 標治(症状緩和)と本治(根本治療)を同時に考える小児漢方の思考フレームを実践できる
- 各症状に対応した頻用処方と服薬指導のポイントを、実際の症例を通じて習得できる
- 慢性・反復性の中耳炎・呼吸器症状など西洋医学で対処が難しいケースへの漢方的アプローチを理解できる
- 夜泣き・心の問題など小児の精神的症状に対する漢方的介入の考え方を身につけられる
- こどもマッサージの基本手技を家族向け指導に活用できる
本書のキー概念(章解説)
- 服薬指導時におけるアドバイス・注意点、おすすめ食材、こどもマッサージ基本手技 — 実際の指導現場で即座に使える情報が集約されており、外来前に確認する実用的な序章
- 第 1 章 発熱・急性感染症 — 外感病の漢方的捉え方を解説。小児漢方の入口となる最頻出テーマ
- 第 2 章 便秘症 — 症例豊富で『便秘解消のストーリー』として処方選択の思考プロセスを追いやすい
- 第 3 章 下痢 — 急性と慢性で対応方針が異なる点を整理。対比構成が理解を助ける
- 第 4 章 食欲不振 — 漢方らしい細やかな体質鑑別の視点が示されており、個別対応の考え方を学べる章
- 第 5 章 慢性・反復性炎症症状(中耳炎) — 繰り返す中耳炎への標治・本治の同時対応という戦略が具体的に示される
- 第 6 章 咳・慢性呼吸器症状 — 本治を目指す柔軟な対応の考え方が詳述され、抗生剤に頼りにくいケースの参考になる
- 第 7 章 皮膚症状 — アトピー等の慢性皮膚炎を含む治療原則と留意点を整理
- 第 8 章 夜泣き・夜驚症 — 頻用処方から逆引きで漢方的病態理解を深めるアプローチが特徴的
- 第 9 章 冷え症状 — 小児の冷えを漢方的特質から分類し、症例で処方選択の実際を示す
- 第 10 章 心の問題 — 患児との信頼関係構築という非薬物的側面も含めて解説されており、現代小児医療の課題に対応
- 第 11 章 こども薬膳レシピ — 家庭での日常的な食による健康管理を患者・家族指導に活用できる付録的章
ハイライト
- 漢方の視点から小児医療にアプローチする、初めての本格的『小児漢方』専門図書。西洋医学と漢方医学を対比した記述で、初学者から理解が可能。各章にきめ細かな服薬指導ガイドを収載。(出版社紹介文から抽出。本書が『初めての本格的専門図書』という位置づけと、西洋医学との対比構成が本書の独自性を端的に示している)
- 近年社会問題化している、こどもの『心の問題』にも深く斬り込んだ画期的な内容。保育園嘱託医として地域医療に密着しながら漢方医療を推し進める著者だから書けた、具体的な症例と詳細な考察。(著者の実臨床経験と、精神的症状への踏み込みという本書の特色が最も明確に表れている記述)
編集メモ
Qiita 言及記事 0件・累計 likes 0。楽天ランキングデータも入力に含まれず。ただし小児漢方に特化した専門書としての市場希少性は書誌情報から確認できる
読む前に押さえておきたいこと
- 西洋医学による小児科の基本診療(発熱・感染症・皮膚疾患等)の臨床知識
- 漢方の証・気血水・陰陽など基本概念の初歩的な理解があると、アプローチ選択の記述をより深く追えるが、必須ではない
学習のコツ
- 序章の服薬指導ガイドとこどもマッサージ基本手技を先に通読することで、各症状章の指導内容が具体的にイメージしやすくなる
- 各章は『現状 → 漢方的アプローチ → 症例 → マッサージ → 服薬指導』の統一構成なので、特定症状のみ参照するリファレンス的な使い方が可能
- 西洋医学との対比パートを重点的に読むことで、漢方初学者は既存の臨床知識との接続点を早期に確認できる
- 心の問題(第10章)は精神科・発達外来と連携する際の漢方的視点として、後半で読み返す価値がある
出版社による内容紹介
漢方の視点から小児医療にアプローチ 初めての本格的“小児漢方”専門図書! 地元・横浜で保育園の嘱託医を務めるなど、地域医療に密着しながら漢方医療を推し進める著者(草鹿砥)だから書けた、具体的な症例と詳細な考察。 西洋医学と漢方医学を対比した記述で、初学者から理解が可能。 各章にきめ細かな服薬指導ガイドを収載。家族用「こどもマッサージ」手技解説付き。 近年社会問題化している、こどもの“心の問題”にも深く斬り込んだ画期的な1冊。 はじめに 1 服薬指導時におけるアドバイス、注意点について 6 おすすめ食材 6 やさしいママのこどもマッサージ / 基本手技 8 ローションの作り方 11 第 1章 発熱・急性感染症 13 発熱・急性感染症対応の現状 14 漢方医学的アプローチ 〜外感病をどう捉えるか 16 こどもマッサージ〈発熱〉 26 服薬指導/使用処方 28 第2章 便秘症 29 小児便秘症対応の現状 30 漢方医学的アプローチ 〜便秘解消のストーリーをどう描くか 31 小児便秘症の症例 33 こどもマッサージ〈便秘〉 42 服薬指導/使用処方 44 第3章 下痢 45 下痢症状対応の現状 46 漢方医学的アプローチ 〜急性と慢性の心得 47 下痢症状の症例 50 こどもマッサージ〈下痢〉 58 服薬指導/使用処方 60 第4章 食欲不振 61 食欲不振対応の現状 62 漢方医学的アプローチ 〜漢方らしい細やかな配慮 63 食欲不振の症例 65 こどもマッサージ〈食欲不振〉 74 服薬指導/使用処方 76 第5章 慢性・反復性炎症症状 77 慢性・反復性炎症症状(中耳炎)対応の現状 78 漢方医学的アプローチ 〜標治と本治を同時に考えていく 79 慢性・反復性炎症症状の症例 81 服薬指導/使用処方 92 第6章 ・慢性的呼吸器症状 93 咳・慢性呼吸器症状対応の現状 94 漢方医学的アプローチ 〜本治を目指す柔軟な対応 95 咳・慢性呼吸器症状の症例 97 こどもマッサージ〈咳〉 108 服薬指導/使用処方 110 第7章 皮膚症状 111 皮膚症状対応の現状 112 漢方医学的アプローチ 〜治療原則と留意点 112 皮膚症状の症例 115 服薬指導/使用処方 124 第8章 夜泣き/ 夜驚症 125 夜泣き / 夜驚症対応の現状 126 漢方医学的アプローチ 〜頻用処方から読み解く 127 夜泣き / 夜驚症の症例 129 こどもマッサージ〈夜泣き〉 134 服薬指導/使用処方 136 第9章 冷え症状 137 冷え症状対応の現状 138 漢方医学的アプローチ 〜漢方的特質からの分類 138 冷え症状の症例 141 服薬指導/使用処方 152 第10章 心の問題 153 心の問題対応の現状 154 漢方医学的アプローチ 〜患児側との信頼関係 157 心の問題の症例 159 服薬指導/使用処方 166 こども薬膳レシピ 167 参考文献 175
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