ISBN 9784910313030
AWSではじめるクラウドセキュリティ : クラウドで学ぶセキュリティ設計/実装
概要
AWSを軸にセキュリティ業務の全体像を設計・実装レベルで把握する
想定読者
クラウドセキュリティに取り組み始めたいが何から着手すべきか迷っているインフラ・バックエンドエンジニア、またはセキュリティ担当者として組織のAWS環境を整備する立場にある人
こんな人には向いていない
- すでにAWS環境のGuardDutyやSecurityHubを本番運用しており、脅威インテリジェンスや高度なインシデントレスポンスを深堀りしたい人には、本書の基礎説明の比重が大きく感じられる可能性がある
- AWSを使っておらず、クラウドセキュリティ全般の理論・規格(ISO27001等)を体系的に学びたい人には対応するサービス知識が前提となる
- セキュリティ資格対策(情報処理安全確保支援士など)の試験勉強が主目的の人には、ハンズオン寄りの構成が合いにくい
読了後にできるようになること
- 責任共有モデルの考え方を理解し、AWS環境で自社が担うセキュリティ範囲を正確に把握できる
- ガバナンス要件からセキュリティポリシーを策定し、組織的なセキュリティ活動の枠組みを設計できる
- 識別・防御・検知・対応/復旧というNIST CSFに沿ったセキュリティ業務サイクルをAWSサービスにマッピングできる
- AWSアカウント開設時に対応しておくべき初期セキュリティ設定(IAM/CloudTrail/Config等)を実施できる
- GuardDuty・Security Hubなどの検知サービスを活用して脅威検知の仕組みを構築できる
- ハンズオン形式でセキュリティ対応環境を構築し、実際の防御・検知・対応フローを演習できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 セキュリティって何だろう、クラウドって何だろう — セキュリティとクラウドの基礎概念を整理する導入章。既にAWS経験者は読み流してよい
- 第 2 章 セキュリティと責任共有モデル — 本書の核心となる考え方。ここだけ読んでも自社の責任範囲の整理ができる
- 第 3 章 ガバナンスとセキュリティの要件 — 組織のセキュリティ方針を策定する際の根拠として参照価値が高い
- 第 4 章 セキュリティポリシーを作る — 実際のポリシー文書作成に直結する内容で、チームへの展開時にも役立つ
- 第 5 章 AWSの利用を開始する際のセキュリティ — 新規AWS環境の初期設定チェックリストとして活用できる実務直結章
- 第 6 章 リスクの特定とセキュリティ管理策の決定 — リスクアセスメントの方法論をAWSの文脈で解説
- 第 7 章 セキュリティ管理策の要となる防御 — IAM・暗号化・ネットワーク境界など防御層の全体像を俯瞰できる
- 第 8 章 セキュリティ検知の仕組み作り — GuardDuty・CloudTrail・Config等を組み合わせた検知アーキテクチャを解説
- 第 9 章 AWSで対応/復旧を始める — インシデント発生後のAWS上での対応フローをカバー
- 第 10 章 代表的なセキュリティサービスの操作 — ハンズオン形式。手を動かしながら主要サービスの操作を体得できる
- 第 11 章 セキュリティ対応環境の構築、脅威検知/対応 — 実践編の総仕上げ。実際の検知フローを通しで演習できる最も実務直結度の高い章
ハイライト
- 「防御」や「検知」などのセキュリティ業務の概念だけではなく、実際に活用できるAWSの機能やサービスを交えて解説していることが特徴です。本書を読むことで、業務としてとらえたセキュリティ対応の全体を俯瞰できます。(概念学習とサービス操作を橋渡しする本書の編集方針が最も端的に表れている箇所)
外部からの言及
- JAWS-UG千葉支部のイベントで著者の松本照吾氏が登壇し、本書の内容をもとにAWSセキュリティについて解説するセッションが行われた。コミュニティ主導の勉強会での活用例として紹介されている(qiita)
編集メモ
Qiita言及記事は確認できたもので1件(likes=1)。大規模なコミュニティシグナルは確認できていないが、2023年2月刊でAWSセキュリティ入門〜中級層の体系的な実務書として国内では数少ない構成を持つ
読む前に押さえておきたいこと
- AWSコンソールの基本操作経験(EC2・S3・IAMへのアクセス程度)
- ネットワークの基礎知識(VPC・サブネット・セキュリティグループの概念)
- セキュリティの専門知識は不要だが、業務でAWS環境を運用している実務経験があると理解が深まる
学習のコツ
- 第2章(責任共有モデル)は本書全体の判断軸になるため、他の章より先に読み込む価値がある。既存AWS環境の整理にも使える
- 第1部(基礎編)を通読した後、第5章と第11章を連続して読むと初期設定→検知/対応の実務ループが一気に掴める
- 第3部のハンズオンは、実際にAWSアカウントを用意して手を動かしながら進めると定着が大きく変わる。サンドボックス環境での実施を推奨
- セキュリティポリシーを社内に展開する立場の人は、第3・4章を参考資料として活用し、自組織のポリシー文書のひな形として転用できる
出版社による内容紹介
本書はAWSを題材に、セキュリティの基本を学ぶことのできる本です。「セキュリティを考えたいが何から始めるべきか知りたい」、「クラウドにおける特徴やポイントを知りたい」など、ユーザーの方が抱きがちな疑問に答え、セキュリティと上手く付き合っていくための指針を得ることができます。 本書はセキュリティの概念からその業務、セキュリティ資産の把握や対応策の策定、実装の方法などを説明します。大きく3つのパートに分かれ、まず基礎編の第1部では、セキュリティの基本やその業務、AWSなどのクラウドに特徴的な責任共有モデルの考え方などについて解説していきます。中盤の第2部では、セキュリティの設計/実装の流れや仕組み作りについて解説します。AWSの利用を開始するにあたって対応しておきたい初期設定から、「識別」「防御」「検知」「対応・復旧」というセキュリティ業務の解説を行い、組織的なセキュリティ活動を具体的にガイドしていきます。第3部はセキュリティの実践編として、代表的なAWSのセキュリティサービスを活用した防御と検知、対応をハンズオン形式で演習できるように構成されています。 本書はセキュリティに特別な知識のないユーザーの方でも読めることを前提に、組織としてセキュリティに取り組むための具体的な活動内容を説明しています。「防御」や「検知」などのセキュリティ業務の概念だけではなく、実際に活用できるAWSの機能やサービスを交えて解説していることが特徴です。本書を読むことで、業務としてとらえたセキュリティ対応の全体を俯瞰できます。 第1部 クラウドとセキュリティの基本 第1章 セキュリティって何だろう、クラウドって何だろう 第2章 セキュリティと責任共有モデル 第3章 ガバナンスとセキュリティの要件 第4章 セキュリティポリシーを作る 第2部 AWSでセキュリティを実装する 第5章 AWSの利用を開始する際のセキュリティ 第6章 リスクの特定とセキュリティ管理策の決定 第7章 セキュリティ管理策の要となる防御 第8章 セキュリティ検知の仕組み作り 第9章 AWSで対応/復旧を始める 第3部 AWSのセキュリティを試す 第10章 代表的なセキュリティサービスの操作 第11章 セキュリティ対応環境の構築、脅威検知/対応
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。